■当日のレース結果

 シニア男子では、これまで第14回大会から日本選手権を三連覇している島徳太郎が、終始トップを独走。2位の宮津旭が島を追いかける展開となった。最後は島が宮津を振り切ってゴールし、見事に四連覇を果たした。ヨーロッパでワールドカップを転戦している島は、海外でも好成績を収めており、本大会でもその強さを遺憾なく発揮した。2位は宮津旭、3位は平林安里で、いずれもMTBの日本代表選手が表彰台に上った。

 シニア女子は、昨年に引き続き、田中友理恵が優勝し、二連覇を飾った。田中は、元バイアスロンの五輪出場選手であり、昨年、正式にSKIMOへの転向を表明した。SKIMO歴は浅いながら、高いポテンシャルを武器に、現在、実力を伸ばしている。2位は臼井夏海、3位は堀部倫子。

シニア男子の優勝は島徳太郎(中央)、2位は宮津旭(左)、3位は平林安里(右)
シニア女子の優勝は田中友理恵(中央)、2位は臼井夏海(左)、3位は堀部倫子(右)

 本大会で優勝した島と田中は、今シーズンのワールドカップのミックスリレーでペアを組んで、日本人選手として初めてA決勝進出を果たすなど、快進撃を続けている。本大会後もすぐにワールドカップ参戦のため海外へ渡航予定で、これからの活躍が楽しみだ。

 2026年冬季五輪の選手選考は、来シーズンの世界選手権とワールドカップの成績が基準となる。そのためには、今シーズンの日本選手権で日本代表選手の枠を獲得し、来シーズンの国際大会に出場することが必須条件だ。オリンピックに向けた選手たちの闘いはすでに始まっていると言える。

 なお、3月には長野県白馬村で、スプリント種目の日本選手権と、ミックスリレーの選考を目的としたタイムトライアルレースが開催される。

 オリンピックでの実施種目はスプリントとミックスリレーであり、3月の日本選手権では、オリンピック出場を賭けたさらにアツい闘いが繰り広げられることは間違いないだろう。

【参考】SKIMO総合情報サイト「SKIMO JAPAN」 https://jmsca-skimo.org/