■わずか1時間ほどで山頂へ

車山の山頂標識と筆者
車山山頂にある気象レーダー観測所

 わずか1時間ほどで山頂に到着。山頂には周囲の天気の状況などをレーダーで観測する気象観測所があり、車山のシンボル的な存在となっている。白い球体状のドームの中にアンテナがあるのだが、その見た目が可愛らしくて思わず写真を撮りたくなる素敵な建物だ。

雪で半分程埋まってしまった車山神社の鳥居

 山頂には「車山神社」があるのだが、鳥居は雪で埋まり、半分ほどの高さだけが頭を出していた。車山の積雪量の多さが窺える。山頂は広く、360度の大パノラマの絶景に目を奪われる。雪に覆われた八ヶ岳やアルプスの山々を眺めながら、スノーハイクをじっくり味わうことも可能だ。その後は景色を堪能しつつ、山頂から来た道を戻った。

 ちなみに、車山高原 SKYPARKスキー場からもリフトを利用して、東側の斜面から山頂を目指すことができる。その際はゲレンデ内は立ち入り禁止なので注意。整備されている遊歩道を歩こう。

【スノーハイク可能なエリアについてはコチラ】
https://winter.kurumayama-skypark.com/snowshoe/snowshoemap

●車山肩駐車場までのアクセス

中央自動車道・諏訪ICから約30分。
駐車場の収容台数は200台、料金は無料。
※冬季は積雪量によって停められるスペースが減少するので注意。

●【MAP】霧ヶ峰車山肩 駐車場

■今だけの白銀世界を見に行こう!

車山のハイキングコースで見た風で舞い上がる粉雪

 本格的な雪山登山はハードルが高いけれど、白銀の世界を歩いてみたいという人もいるだろう。そんな人にこそ、最初のステップとしてチャレンジしやすいのが「車山」でのスノーハイクだと思う。

 往復わずか2時間ほどの比較的簡単な行程ではあるが、標高は2,000m近くあり厳しい環境の中でのハイキングとなる。学びが大きい体験になるはずだ。

 どこまでも続く白銀の世界や、八ヶ岳やアルプスの山々など抜群によい景色を楽しめるため、雪山の魅力にハマること間違いなしだろう。冬が終わる前に、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。