■たくさん釣れるかは、腕×お魚さんの気分次第
一見、寒い中じっと座って待つだけのように見えますが、戦略性が非常に高いのもこの釣りの特徴です。
餌をつけるハリスの長さを考えたり、餌を丸のままつけるか半分に切ってつけるか、細かく誘いをかけるかなどで釣果は大きく変わります。釣り人によっては魚群探知機などハイテク機器も用いて、群れのいる棚の深さを調べながら釣りをします。
数十年通っているという常連さん曰く、取材前日は魚の活性も高く、餌を正しい棚に落とせばどんどん釣れていて、数百匹釣った人もいたそうです。
たくさん釣るためのコツを伺うと、「誘いをかけ続けること。女性と同じだな!」とニヤリ。
しかし、この日は食いが渋く(取材陣は女性にも魚にも弱い)、我々はなんとか夜のつまみ分を釣り上げるのがやっと。ベテランでもほとんど釣れない日がたまにあるとのお話でしたが、交通費、遊漁券、レンタル代を考えると超高級魚になってしまいました……。
そんなことは忘れて、釣りたてを天ぷらにしてみると(氷上での調理は禁止です)、サクッとした衣とフワッフワの身が最高のコンビネーション! ほんのりとワタの苦味もあり、日本酒によく合うお味です。
寒さに震えながら、苦労して釣った価値があるおいしさでした。
ちなみに、万が一釣れなくても、湖周辺にはお腹いっぱいワカサギ料理を食べることができるお店があります。波平スタイルでお土産用の冷凍ワカサギを購入することも可能ですので、ご安心ください。