「いい湯だなぁ〜」と、たまには温泉へ出かけたい! 寒い冬にそう思う人も多いのではないだろうか。日本には四季折々の過ごし方があるが、冬は温泉めぐりをするのが筆者の愉しみだ。
しかし、旅行となると宿泊代も高額であきらめている人もいると思うが、最近はゲストハウスに宿泊をして旅館よりもお手軽に温泉旅を楽しむことも可能だ。今回は神の国と言われている島根県にある玉造温泉(たまつくりおんせん)を筆者が訪れ、ゲストハウスを拠点に楽しむ新しい旅のスタイルを提案したい。
■ゲストハウスで素泊まりする人も増える?
ゲストハウスはB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)とも呼ばれ、リビングやトイレ・バスルームなどは共用、アメニティ類がなく最低限のサービスに留め、宿のスタッフや地域の人々、ゲスト同士の繋がりを重視した安価な宿である。
コロナ禍前はドミトリー(相部屋)タイプのゲストハウスに多く宿泊していた筆者だが、コロナ禍以降は利用を控えていた。しかし昨今の社会情勢の変化により、個室が完備されているゲストハウスが増えてきた。最近は食事の時間などを気にせずに過ごせる利点に着目したリモートワーカーや、家族連れの利用が増えているという。
■美肌の湯が人気の玉造温泉
筆者が訪れたのは、島根県松江市の玉造温泉。縁結びの神様とされている出雲大社からほど近く、首都圏からは寝台特急「サンライズ出雲号」で一本だ。また、飛行機の場合は羽田空港から出雲空港までは1時間20分ほどのフライトとなる。
美肌の湯として全国的に知られ、潤い成分を多く含んだ温泉は肌に優しいと高い評判だ。温泉街は玉湯川沿いに旅館やお土産店、飲食店が連なり、遊歩道にもなっている。夜はライトアップされて幻想的な雰囲気が楽しめる。日帰り入浴施設もあり、宿泊なしでも素晴らしい湯浴みを堪能できる。
■源泉かけ流しの湯に入り放題! 温泉ゲストハウス「翠鳩の巣」
今回宿泊した温泉ゲストハウス「翠鳩の巣(あおばとのす)」は、ドミトリータイプと個室が併設された宿泊施設だ。価格は時期によって変動するが、筆者が宿泊した際は個室1室6000円ほどで宿泊できた。温泉旅館を改装し、2017年にオープン。個室は洋室と和室を選べ、源泉かけ流しの極上の温泉を愉しめるのが最大の特徴だ。
和室はベッドタイプの部屋もあり、布団よりベッド派という人にも喜ばれるだろう。温泉旅館というと少し高級なイメージがあるが、和室に泊まれて旅館よりお手頃な点はとてもコスパが高い宿泊施設と言える。源泉かけ流しの極上の湯に感動し、温泉好きの筆者は1日に3回も入浴してしまった。
施設:温泉ゲストハウス翠鳩の巣
住所:島根県松江市玉湯町玉造45-2
電話:0852-61-0121