<今年の初セリはいくらをつける? 年末のマグロの町訪問レポート 前編もチェック>

■堂々の「一番マグロ」候補が水揚げ!

 2~3時間ほど、大間の町中を観光しながらスマホのレーダーアプリを見ていると、1台の漁船が大間方向に戻ってくるのを見つけました。これはもしかして? 

 すぐさま車で大間漁港に向かうと、同じく情報を聞きつけたマスコミや家族の方が集まっていました。家族が来ているということは、これは大物に違いない! ということは、一番マグロ候補が見られるかも! さきほどまで閑散としていた漁港が、にわかに慌ただしくなります。家族が漁船に向かって手を振る姿は、よくメディアで観るマグロ漁船の番組の名場面を観ているかのようです。これは期待が自分も膨らみます。

 そして、クレーンで船からマグロが吊り上げられた瞬間は、「お~! これが夢にまで見た本マグロ!」と感動しました。

本マグロの前で記念撮影!

 水揚げされたマグロの前で家族が記念撮影していたり、船長の方がインタビューを受けていたり。まさしく、この獲物は大物のようです。

 新年にセリにかけてみないとわからないみたいですが、これは堂々の「一番マグロ」候補らしく、漁港も大変盛り上がっておりました。自分たちが感動していると、なんと船長の家族の方がマグロと一緒に記念写真を撮ってくれると言うではありませんか! お言葉に甘えて、息子と巨大マグロと一緒に記念撮影をしました。その後、この本マグロは丁寧に処理をされて豊洲市場に陸送されていきました。

 年が明けて、あの記念写真を撮ったクロマグロの行方はどうなったかと気になって調べてみたところ、残念ながら「二番マグロ」だったということでした。うーむ、残念! でも本当に良い記念になったので、息子との良い思い出になりました。

 大間町でマグロ漁が行われるのは、8月下旬~1月くらいまで。夏場にはマグロの解体ショーなどのイベントも行われています。この期間に合わせて、本マグロを目当てにキャンプに出掛けてみてはいかがでしょう。本州最北端の大間町は、東京から出かけるにはなかなか遠い場所ですが、そのぶん大きな思い出になると思います。

津軽海峡と大間の町の全景

<絶景キャンプフォトグラファーのおすすめポイント>
・大間の街中にテントサイトがあるので、近くの食堂でマグロ丼などが食べれる
・大間町には日帰り温泉施設もある
・大間漁港はキャンプ場から目と鼻の先
・冷凍物がほとんどだが、大間産のクロマグロが都市部よりもだいぶ安く買える
・美味しい本マグロを食べるなら、「浜寿司」さんへGO