■まさに“じょんのび”できる、近所に欲しい「じょんのび館」
「じょんのび館」は新潟市西蒲区にある日帰り温泉施設で、田園風景の中、車を走らせていくと山の麓に建っていました。“じょんのび”とは新潟の方言で“ゆっくり、ゆったり”という意味だそうです。
館内は大変広く、入り口付近では果物やお米、地ビールなどが売られていて道の駅のような雰囲気。浴室へ向かう途中に休憩コーナーや読書コーナー、レストランなどがあります。訪問したのは日曜日の午前中でしたが、既にお年寄りを中心に休憩されている方が多数いらっしゃいました。女湯と男湯は、奇数日と偶数日によって入れ替わります。筆者が訪れた日は奇数日だったので「源氏蛍の湯」が女湯でした。
浴室内はとっても広く、足湯を楽しめる「せせらぎの湯」や不感の湯、窓辺沿いの大きなお湯などバリエーションが豊富。休憩用の椅子も多く、リラックスするための工夫が随所に見られます。源泉かけ流しの天然温泉は無色でサラッとしていますが、体の芯までぽかぽかになりました。脱衣場でも、「家のお風呂じゃこんなに温まらないのよ」と、おばあちゃん同士話をしていました。
サウナ室では、蒸気を仰ぐアウフグースのサービスがあるようで、この日は1日で7回ほど行っていて12時の回を早速受けてみました。既に満席でギリギリセーフ。ロウリュをする水には、えんめい茶やクロモジ茶を使っていて香ばしい匂いに包まれます。向かい側のベンチを見ると、目を瞑りほんのり笑みを浮かべている方が多くてこちらにも笑みが。
一面ガラス窓の「森のサウナ」は、お庭の緑が目に入って癒される空間。アウフグース以外の時間は、3分に一度オートロウリュがあり、さらにお好みでセルフロウリュも出来る珍しいタイプのサウナ。湿度高めが好みの筆者にとってめちゃくちゃ嬉しいポイントでした。
「森のサウナ」の目の前に水風呂があります。角田山の天然水を100%掛け流しにしている水風呂は、頭まで潜ることを推奨していて、サウナ愛好者思いの施設。さらにすぐ隣にウッドデッキのスペースがあり、そこで外気浴ができます。目の前に緑があるのでゆっくり深呼吸。ちょうど小雨が降ってきたので、森の香りがして森林浴のようでした。
露天風呂は離れのようになっていて、サンダルを履いて階段を下りたところにあります。周りの緑を見ながらゆったり入れる大きなお風呂で、筆者が訪れた時にはもみじの紅葉が見事でした。
もう一つの「平家蛍の湯」にはドライサウナのほかに、地元の野草を使った薬草スチームサウナがあるそうで、こちらもぜひ訪れてみたいです。
●「じょんのび館」について
住所:〒953-0076 新潟県新潟市西蒲区福井4067番地
電話:0256-72-4126
営業時間:10:00~22:00
定休日:第1水曜日、第3水曜日、12月31日
※12月、1月は第3水曜日のみ
※休館日が祝日の場合は翌日
入館料:大人 880円(中学生以上)、小人 400円(小学生)※小学生未満無料