■11月中旬に釣行。例年に比べて高い水温

今回はウェーダー(胴長靴)を履いて岸からルアーでトラウトを狙った

 今回、筆者が芦ノ湖を訪れたのは11月中旬。夏の猛暑の影響で水温がなかなか下がらなかったため、例年より約3週間遅れの釣行となった。当日の朝一の表層水温は15.8℃あり、例年よりまだ1~2℃高い値を示していた。

 入った場所は湖の東岸側。湖岸から10mほど先までは浅瀬となっているが、その先が急に深さを増していく地形で実績のあるポイントである。

 朝夕のマヅメ時(日の出・日の入りの前後約1時間の時間帯)は、上述したワカサギが水面近くに浮いている状況を想定。ワカサギに似せたルアー(リップ付きフローティングミノー)を使い、ワカサギが水面付近をゆっくりと泳いでいる様子をイメージして探っていった。

 そしてこの狙い方が功を奏したのか、小雨が降る中の午前6時前に野性味ある厳つい顔をした雄のブラウントラウト(54cm)がヒット。無事に釣りあげることができた。実はこの一匹と出会うために2日間(釣りした時間は14時間)を要した。2日間で魚から反応があったのはたったの2回で、途中で何度も気持ちが折れそうになってしまった。最後まで諦めないことが釣果を得る一番の秘訣といえるかもしれない。

朝マヅメにヒットした雄のブラウントラウト
この野性味のある顔が見たい一心で何度も芦ノ湖に通ってしまうのだ
釣り終了時刻のギリギリまでキャストを繰り返した。最後まで諦めないことが釣果を得る一番の秘訣かもしれない

●芦ノ湖での使用タックル(岸からのルアーキャスティング用)

【タックル】
・ロッド:トラウト用のスピニングロッド 7~8フィート
・リール:スピニングリール 2500番
・ライン:PEライン 0.8~1.0号
・リーダー:フロロライン 10~12ポンド
・スイベル:小型のスイベル
・ルアー:フローティングミノー(9~12cm)、リップレスミノー(7~9cm)

■晩秋の芦ノ湖でトラウトとの駆け引きを楽しもう

2023年の芦ノ湖の釣りは12月14日まで楽しめる

 今回、晩秋の芦ノ湖で岸からルアーでトラウトを狙ってきた。夏の猛暑の影響で水温が例年よりも高く、冷水を好むトラウトにとってはよい条件とはいえなかったが、なんとか本命を手にすることができた。

 この記事が公開される頃には芦ノ湖の表層水温はおそらく12℃台まで低下。トラウトの活性は今よりも数段上がっている筈である。トラウトの岸寄りも朝夕マヅメ時には盛んに行われると思うので、12月の禁漁直前までチャンスは続くものと期待している。

 芦ノ湖は日によって遊漁時間が変わってくる。釣行の際にはこれら遊漁規則をしっかりと確認したうえでルールを守り安全に釣りを楽しんでいただきたい。

・芦之湖漁業協同組合(遊漁規則、ポイントマップ、遊漁券取扱店などの情報あり)
 https://www.ashinoko-gyokyou.com

●【MAP】芦ノ湖