■洗濯方法3. 酸素系漂白剤に漬け込む
今回は粉末タイプの酸素系漂白剤を使用。酸素系漂白剤は塩素系漂白剤に比べ漂白力は弱いが、色物にも使用できる優れもの。酸素系漂白剤も粉末タイプは絹やウールなど動物性素材には適さないとのことだが、今回のトップスは化学繊維素材なので問題ない。
それぞれを水でしっかりとゆすいだ後、3着同時に洗濯機で洗濯。使用した洗剤はNANOXで、他の柔軟剤などは使用していない。脱水までかけた後、風通しの良い日陰でハンガーにかけて干した。
やはり漂白剤の効果は高く、焚き火の臭いは全くしなかった。焚き火の臭いのみならず、生活臭や洗剤の臭いも含め、まったく臭いがしなかったと言っていいほど。酸素系漂白剤は色付きの衣服にも使用可能のため、塩素系漂白剤よりも安心して使用できるだろう。
重曹を用いたトップスも焚き火の臭いはなくなっていたものの、そのほかの油汚れ等の臭いがほんの少し残った。漬け込み時間や、漬け込み時に揉み込むなどしていたら、結果は変わっていたかもしれない。
食器用洗剤を用いたものは、ほんの少しではあるが焚き火の臭いが残っていた。洗剤自体のさわやかな香りが残っていたので印象としては悪くなかったが、焚き火の臭いにフォーカスすると最も効果が薄いという結果となった。
今回の結果は先述の漬け込み時間や洗剤、水の容量、洗濯方法で行ったもので、条件を変えると結果も変わってくる可能性がある。しかし、用いる洗剤によっては使用できる素材が限られるので、対象の衣服に何の素材が使用されているかを確認し、どの洗濯方法で行うかを決定するのもひとつの手だろう。
■簡単に洗濯できない衣類は?
寒い中屋外に居るため、ダウンを使用したインシュレーションを用いることも多いだろう。ダウン製品は洗濯方法が限られてしまうため、焚き火の臭いの付着は最も頭を悩ませる事柄だ。
そんな時は「天日干し」「蒸気に当てる(蒸気の立った浴室に数分吊るして陰干しする)」などの方法が効果的であるようだ。
■焚き火の臭いを気にせずキャンプを楽しもう
焚き火臭の効果的な除去方法を知っておけば、キャンプの醍醐味である焚き火をより一層楽しめる。これからの秋キャンプ。夏には暑くてできなかった焚き火を思う存分楽しんでほしい。