秋といえば紅葉狩りであるが、人気の紅葉スポットはどこも混雑している。せっかくの紅葉も人ごみや騒音に邪魔されては楽しめないだろう。そんなときにおすすめなのが、兵庫県丹波市の「丹波紅葉三山(たんばもみじさんざん)」である。交通の便が悪いからこそ見られる秘境のダイナミックな紅葉が魅力なのだ。

■丹波紅葉三山とは

 丹波紅葉三山とは、兵庫県丹波市にある「高源寺(こうげんじ)」「石龕寺(せきがんじ)」「円通寺(えんつうじ)」の3つの寺院の総称である。

 丹波紅葉三山の紅葉の見頃は、11月中旬から12月上旬。丹波紅葉三山は3寺院とも紅葉狩りの名所であるが、それぞれ趣が異なるので飽きることなく紅葉を楽しめるだろう。

■高源寺

丹波紅葉三山 高源寺惣門
高源寺参道
高源寺参道の石段

 高源寺は鎌倉時代創建。後醍醐天皇の倒幕計画が鎌倉幕府にバレてしまった「正中(しょうちゅう)の変」から2年後、後醍醐天皇により高源寺と命名された太平記ゆかりの寺である。

高源寺山門
高源寺境内
高源寺方丈前の石段

 時代は下り、明智光秀の丹波攻めで焼き討ちされ全焼したが、江戸時代に再建された。高源寺は丹波紅葉三山の中でも特に美しく、一眼レフカメラで熱心に紅葉を撮影する人も多い。

高源寺鐘楼
高源寺多宝塔
どこを歩いても美しい高源寺境内

 丹波紅葉三山の中で、筆者が一番におすすめする寺である。紅葉の名所だけあって、山の斜面に広がる境内は紅葉だらけ。紅葉のトンネルやカーペット、本堂や鐘楼など、どこを歩いても美しい。

高源寺
・住所:〒669-3821 兵庫県丹波市青垣町桧倉514

URL:http://www.kougenji-tanba.or.jp/index.html

●【MAP】高源寺