■大阪市民の憩いの場、花博記念公園鶴見緑地

 大阪府大阪市鶴見区にある花博記念公園鶴見緑地は1972年に広域公園として開園した、大阪市立の都市公園である。

 1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」の会場となり、現在の敷地面積は約122ヘクタール。2022年の年間来場者数は約435万人と賑わいをみせている。

 四季折々の草花と自然を満喫できることに加え、乗馬苑やバーベキュー場・キャンプ場など敷地内には様々な施設があるため、大阪市民の憩いの場となっているのだ。

■入り口には圧巻のメタセコイア並木

 中央入口から入場すると、まずは大きなメタセコイア並木が目前に迫る。

 メタセコイアはスギ科の落葉高木で、四季折々に葉色が変化するのが特徴。秋にはこのメタセコイア並木も紅葉し、夏場とはまた違った雰囲気で美しい。

この写真の時期は新緑のメタセコイア並木

 中央口には大きな噴水があり、夏場は子どもたちが水遊びをしに来るので大変賑わう。最低気温が10℃を下回る11月は、さすがのちびっこたちも厚着をしている。

夏場、噴水の周りは大勢の人で賑わう

 メタセコイア並木を抜けて山のエリアに入ると、大きな湖のほとりに大きな木々が伸びており、ベンチで休憩している人や地面にレジャーシートを敷いて家族でくつろいでいる人の姿も見える。

広々とした山のエリア

 ところどころに日本庭園や韓国庭園など世界各地の庭園を模した場所があるのは、花の万博があった名残だ。そのまま通り抜けてバラ園を目指す。

■数百種もの品種が咲くバラ園へ

400種ものバラの品種が植えられている花博記念公園鶴見緑地

 バラは極めて多くの園芸品種があり、また四季咲きの(1年のうち季節にかかわらず何度も花が咲く)品種が多い。しかし、バラが最も美しく咲くのは春と秋だという。

 秋バラの見頃は一般的に10月下旬〜11月中旬だが、バラの開花はその年の気候によって変わることがあるため、バラを見に行く際は公式サイトやSNSでチェックすることをおすすめする。

フレッシュな色合いのグラデーションが特徴的なバラ
バラの見頃は春と秋
奥行きのあるバラ園内