涼しくなってきたと思ったら、山岳地帯ではもう雪の便りが届きはじめている。登山をしていると、山の季節と暮らしている地域の季節がチグハグになることがある。
秋が深まってくると標高の低い場所も快適になり、「低山」が楽しくなってくる季節となる。今回は「ガッツリ山登りはちょっと自信がないけど、ちょっとハイキングを楽しみたい」。そんな人にぴったりの山を紹介する。
■山頂まで30分!「鉄砲木ノ頭(明神山)」
紹介するのは「鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)」という標高1,291mの山で、神奈川県足柄上郡山北町と山梨県南都留郡山中湖村の境にある。丹沢山地の最西部に位置し、別名「明神山(みょうじんやま)」とも呼ばれている。
スタート地点となる駐車場は標高が1,090m付近にあるので、山頂までの標高差はおよそ200m。30分もあれば山頂まで辿り着ける。
山頂までの登山道は階段になっているところもあるが、雨で流されていたり、土が流され荒れている場所もある。登山道は急な場所、ザレている箇所もあり思った以上に滑りやすい。短い時間だからと油断せず、グリップ力の高い登山靴やアウトドアシューズで出かけることをおすすめする。