栃木県日光市の山では、男体山・日光白根山などが有名だが、ほぼ下りの登山ができる山がある。霧降高原にある「大山(霧降大山・きりふりおおやま)」だ。登山スタイルの珍しさだけでなく、広がる景色も魅力的でおすすめなので、ルートとともに紹介していきたい。

■霧降大山の魅力

川の近くには苔むした岩、清らかな心地に(撮影:足立 亜里紗)

 まずは、霧降大山の魅力についてまとめていく。

⚫︎魅力1:“ほぼ下る”登山

 登山口(霧降高原バス停)の標高は約1,340m、対して霧降大山の山頂の標高は1,158m、下山口となる(霧降滝バス停)の標高は約760m。標高差−580mなので、ほぼ下るコース。この面白さが魅力であり、体力に自信がない人でもトライしやすい。また、下りだと息が上がらず余裕があるので、景色を堪能できることもメリット。

⚫︎魅力2:牧場の開けた景色が気持ちいい

 霧降大山山頂までは、「霧降牧場」を抜けていく。草原が広がるここの景色が気持ちよく、大きな魅力のひとつ。また、視界を遮るものがないので、日光の山々を大パノラマで望める。

⚫︎魅力3:隠れ三滝を巡ってマイナスイオンチャージ

 「隠れ三滝」と呼ばれる、その名の通り観光客は少ない滝が三つあり、このハイキングコースで全て巡ることができる。休日でも混まず、ゆっくりと滝を見物できる。暑い日には川遊びをしても楽しい。