■ルート紹介

 それではここから、霧降大山をほぼ下るルートを紹介する。

 東武/JR日光駅より、東武バスに乗車。約30分ほどで「霧降高原バス停」へ到着。バス停近くにある登山口へ向かい、登山開始だ。

(出典:YAMAP)

 登山口には、「大山ハイキングコース入口」という標識が出ているので、それに沿って進む。隣には「ヤマビル注意」の看板も出ている。日陰の湿った箇所にはヒルが出やすく、要注意だ。筆者が歩いた日も見かけた。

コースの看板も出ていてわかりやすい、下る先には日光市街が見える(撮影:足立 亜里紗)

 樹林帯の道を30分ほど下っていくと、霧降牧場に着く。ここから山頂までは55分、今回のコースの中で唯一の登りが始まるが、草原のゆるやかな道で歩きやすい。山頂には東屋があり、開けた景色が堪能できる。

霧降牧場の道、振り返ると日光の山が(撮影:足立 亜里紗)

 山頂まで登ってきた道の反対側に、猫の平・マックラ滝方面への道が続いていて、ここからはこの道を下っていく。猫の平は、視界が開けた歩くのが気持ちのよい道だ。

 30分ほど歩くと分岐が見えてくるので、標識に沿って進む。分岐から程近い場所にマックラ滝はある。隠れ三滝の一つ目で最も迫力がある。

遠くからでも滝の落ちる音が聞こえるほどの迫力がある「マックラ滝」(撮影:足立 亜里紗)

 そこから60分ほど歩いて霧降滝バス停へと向かう。途中には隠れ三滝の残り二つ、玉簾滝(たますだれのたき)、丁字滝(ちょうじたき)を通る。玉簾滝が流れる川べりは広く、休憩するのにもってこいだ。

玉簾滝、勢いのある水流が作り出す白さが美しい(撮影:足立 亜里紗)

 「霧降滝バス停」から東武バスに乗車、20分ほどでJR/東武日光駅へ到着し、ハイキングは終了だ。歩行時間は3時間ほどの心地よいハイキングだ。

 ほぼ下る登山に癒される景色、日光でも登山客の少ない穴場の山で、のんびりハイキングはいかがだろうか。訪れる際には、ヤマビルへの対策は忘れないよう気をつけてほしい。

●【MAP】大山(霧降大山)