■その4. レインウェア
レインウェアは、登山の3種の神器の一つ。必ず持って行かなくてはいけないアイテムだ。
登山用のレインウェアは防水性と、こもった熱や汗を放出してくれる機能(透湿性)をあわせ持つため、アウターとしても使いやすい。登山では上下別のものを使用するのが一般的だが、レインウェアのパンツは服装の調整がしづらい下半身のアウターとしても便利である。天気が変わりやすい秋山では、かなり使い勝手のよいアイテムだと感じている。
デメリットとしては、長時間着ていると透湿性があっても蒸れてくること。蒸れは冷えにつながるため、雨天時以外は短時間の使用にとどめよう。また、レインウエアに防寒性はないため、防寒着として着るなら別のアウターを選ぶのがよいだろう。
■アウターの機能を生かす、インナーの素材
アウター選びのポイントは、雨や汗で濡れても暖かさが変わらない素材を選ぶこと。しかし、いくらよいアウターを着ても、インナーの素材が登山に向いていなければ寒さを感じてしまう。
そのため、登山服はインナーからアウターまで、化繊やメリノウールなどの吸汗性と速乾性の高い素材を選ぼう。綿の服は汗をよく吸うが、乾きにくく汗冷えしやすいため、気温の変化が大きい秋山ではとくに避けよう。
■お気に入りのアウターを用意して秋の山を楽しもう
これから秋山登山デビューする方は、どんなアウターを買えばいいのか悩むかもしれないが、筆者はフリースや、フリースと同様の使い方ができるソフトシェルの購入をおすすめしたい。その上にウインドシェルやレインウェアを重ねれば、寒がりの筆者でも、紅葉期の日帰り登山程度なら体温調整ができる。
この記事を参考にアウターを準備して、秋の登山を楽しもう。