■筆者の実体験から感じた、秋から冬にかけてのキャンプにおすすめのアイテム
筆者はこの経験から、秋から冬のキャンプに備えてさまざまな道具を購入したり、対策を調べた。その中でも効果が高いと感じたものを紹介する。寒くなる秋から冬にかけてのキャンプの時期に備えてほしい。
●電気を使用しない暖房アイテム
最も効果的だったのは石油ストーブ。石油ストーブを購入してからは、どんなに寒い日でも暖かく過ごせている。ただし、毎年火事や一酸化炭素中毒といった事故も発生しているため、取扱いには十分注意しよう。
何度も使いまわせる燃料式カイロ「白金（ハッキン）カイロ」もおすすめ。触媒に火を近づけると、化学反応で温かくなる仕組みで、通常のカイロの数十倍暖かい。長時間使用できるため、著者のキャンプでは必需品となっている。
原始的な方法だが、湯たんぽも効果的だ。寝る前に温めたお湯を入れてシュラフの足元に入れておくだけでよい。商品によっては直火で湯たんぽごと温め可能なものもある。
●ウール製品など秋・冬用のアンダーウェア
どんなにいい道具を準備しても、服装の準備を怠ってはならない。ストーブなどで一時的に暖かくなったとしても、服装が軽装であれば、暖かい空気を保温できずに体が冷えてしまうからだ。
アンダーウエアにメリノウール生地のものを使用したり、上着の下に薄めのダウンジャケットを着ることで、生地内に空気を溜め込み、暖かい空気を保持することができる。また、ダウン素材のズボンなどもおすすめだ。
■道具と知識を揃えて、秋から冬にかけてのキャンプを楽しもう
秋から冬にかけてのキャンプは雪の景色や、澄み切った空気など、独特の雰囲気があり、夏とは違ったキャンプを楽しめる。
一方で、道具を正しく使用しなかったことで毎年死亡事故が起こってしまっているのも事実。せっかくキャンプを、楽しい思い出にできるよう、秋から冬にかけてのキャンプに挑戦するキャンパーは道具だけでなく、正しい知識を身に付けて楽しんでほしい。
