■事例3:道の駅の駐車場にクーラーボックスなどで場所取り

 以前、夫と友人たちと旅に出かけた際、車中泊が可能な道の駅に立ち寄った。駐車場はいくつか空いていたものの、一部の車中泊客がクーラーボックスなどで場所取りをしており、不審に思って近づいたら「そこ友達来るので」と声までかけられた。

 結局それぞれ場所は確保できたものの、モヤっとした気持ちが残ってしまった。仲間連れで車中泊する際、場所を確保するためには早めに到着するべきで、道の駅の駐車場は基本的に場所取り禁止なので、このような行為は絶対にしないように注意しよう。

楽しい車中泊 早めに車中泊スポットに到着して場所を確保するように心がけよう

■事例4:夜中のアイドリング

 登山で朝早くから登り始めたい場合、登山口近くの駐車場が24時間営業ならそこで車中泊(仮眠)をして登山にのぞむ人も多いだろう。登山口には水場やトイレがあることが多いので、筆者もよく登山前に登山口の駐車場で車中泊をする。

 登山口の標高は街中より高いこと、朝晩の気温差が大きいことから車中泊する時間帯は冷え込むことが多い。防寒対策のため窓に断熱材を貼る、毛布や寒冷地用寝袋などを持参するなどが必要となるが、この準備を怠ると寒くて眠れなくなることもあるのだ。

登山口の駐車場で車中泊するハイカーは多いので、周りに迷惑をかけないようにアイドリングはなるべく控えよう

 一度、秋口に登山口の近くで前泊の車中泊をした際、夜中に近くの車がエンジンをかけて、しばらくアイドリングをしていたため音がうるさくてよく眠れなかったことがある。おそらく寒くてエンジンをかけて暖房をつけていたのだろうが、静かな山の中でしばらく音が響いていた。

 無闇なアイドリングは音が出るだけでなく、地球環境にもよくないので、しっかり防寒対策をしてこのような事態を避けよう。また、モバイルバッテリーや車載バッテリーを積むなどして、携帯などの電子機器の充電でアイドリングをしないように心がけよう。

■マナーを守って、快適な車中泊ライフを楽しもう

 車中泊がブームとなり、車中泊の旅や車中泊キャンプなどの情報が手に入り、気軽に始められるようになった。一方で、迷惑な車中泊客が増えたことで一部の道の駅では車中泊お断りの看板がでている。これからも車中泊ライフを楽しむために、以下のことを徹底しよう。

・駐車場を専有せず、許可されている場合を除き、車外へ道具を持ち出さない
・ゴミは自分で持ち帰る
・アイドリングを控える
・大きな音を立てるなど、周囲の人が不快に思う行動を控える

 筆者も油断して車の開け閉めで大きな音を出してしまうことがあったため、気をつけるように心がけている。このように、不意にマナー違反なことをしてしまうこともあるので気を引き締めないといけない。これからも楽しい車中泊ライフを満喫できるよう、みんなでマナーを守ることが大切だ。

楽しい車中泊ライフを続けるために、マナーをしっかり守ろう