■四季折々の景色が見られる大和葛城山

 大和葛城山は、先述のように5月頃には一目百万本と称されるツツジが見頃を迎える。また、冬には雪化粧を纏い樹氷も見ることができることから、一年中登山を楽しむことができる。豪雪にはならないので、初めての冬山登山にぴったりだ。

 大和葛城山が関西地域の登山者に愛される理由は、四季折々、色んな表情を魅せてくれるからだろう。

■登山ルートもさまざま

 大和葛城山を南北に突きぬけているダイヤモンドトレール上の縦走路を歩くと、道が整備されており歩きやすい。しかし、今回歩いた下山ルートでは途中でダイヤモンドトレールから外れるため、利用者が少ないので落ち葉がつもり道がわかりにくい。登山道自体もあまり整備されていなく、狭く足場の悪い山道をトラバース(横切るの意)したりと歩きにくくなるので注意が必要だ。

 また、奈良県側から山頂まで約2時間の里山歩きを楽しめる自然豊かなルートもある。奈良県側の葛城登山口から山頂までロープウェーを使用することも可能で、ススキだけを見に行くこともできるので山歩きに慣れていない人にもおすすめだ。

 

・葛城山ロープウェイ
営業日:平日、土・休日に限らず運行
営業時間:9:10〜17:00(変更する場合あり)
運賃:大人 片道950円/往復1500円 小人 片道480円/往復750円
交通アクセス:近鉄御所駅→奈良交通バス(約20分)→葛城登山口駅葛城ロープウェイ前

URL:https://www.kintetsu.co.jp/senden/katsuragisanropeway/

■【MAP】葛城ロープウェイ付近

■秋ならではの景色を見に行こう

 夏には暑くて登ることが出来なかった低山も、秋になると暑さが和らぎ登りやすくなる。季節が移ろいだ里山の秋らしい景色と澄んだ空気の空に感動するはずだ。

 大和葛城山のススキは例年9月中旬から10月下旬までが見頃。秋は紅葉しか見てこなかったという登山者も多いと思うが、今年は黄金に輝くススキを見に行ってみてはいかがだろうか。