■渓谷に下りると、湧き水が流れる広場があった
高架橋から外れて少し進むと、渓谷の底に下りられる場所に辿り着いた。ちょっとした広場にもなっているこの場所は、湧き出た水が足下を流れ、日の光も僅かしか入り込まず、真夏であるにも関わらず涼しげな雰囲気を漂わせていた。
水が流れる場所に下りられるのはここだけのようで、上流と下流の方に立ち入り禁止の立て看板があった。それによると、この先は蛍の生息地でもあるため、保護の観点からも立ち入り禁止にしているようだった。
■公園内散策
公園は渓谷の反対側にまだまだ広がっている。更に奥の方へ散策するため、反対側の坂を登る。時折眼下に沢を見下ろす様は、人気の少ない山中を思わせる。ここが都心部から1時間かからずに到着できる場所とは信じられないほど、豊かな自然を感じさせた。
坂を登り切ると、ちょっとしたベンチや広場が点在し、土の道もアスファルトで舗装された道になり、「登山道」は、それらを繋ぐ遊歩道へと様相が変わった。滑り台などの遊具やボール遊びができる広場がなく、公園と言うには遊び場として乏しいが、自然に囲まれながら渓谷を散策できる。公園南側は団地を中心とした住宅地。入り口のそばには公衆トイレの他に駐車場もあった。車でアクセスする際はこちらを利用する事になる。
■都会との距離が縮まった豊かな自然
公園の下流口から公園を一周するように散策すると、たっぷり1時間は過ごせる。公園内は全体的に起伏に富んだ道のりであるため、ちょっとしたハイキングのつもりで訪れるのもおすすめだ。都心との距離がぐっと縮まった港町の渓谷に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
●陣ヶ下渓谷公園
住所:横浜市保土ケ谷区川島町797
電話:045-353-1166(横浜市環境創造局北部公園緑地事務所)
アクセス:相鉄本線・相鉄新横浜線西谷駅より徒歩20分程度
相鉄本線上星川駅より徒歩15分程度