2023年8月5日に放送されたテレビ東京『出没!アド街ック天国』では、横浜市保土ヶ谷区の西谷(にしや)エリアがクローズアップされた。そして、西谷駅周辺地域に加えて紹介されたのが、横浜市唯一の渓谷である「陣ヶ下(じんがした)渓谷」。今回は、この陣ヶ下渓谷を擁する「陣ヶ下渓谷公園」を実際に訪れた様子を紹介する。

■西谷へのアクセス

公園方向にある南口(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 2023年3月に開業した相鉄・東急新横浜線によって、西谷駅は周辺地域を代表する重要な乗り換え駅へと変貌。東京都心部のみならず、埼玉県地域からも乗り換えなしでアクセスできるようになったことで注目を集めている。

西谷駅は、東海道新幹線の高架下(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 大手町駅からは都営三田線を経由して最速で約50分。渋谷駅からは東急東横線からの直通列車で約35分。更に、JR線を経由して相鉄線に直通する列車を使えば、新宿駅からも乗り換えなしのアクセスが可能。こちらは約40分で西谷駅に到着する。横浜駅からは相鉄本線を使うと10分足らずの所要時間だ。

東急の車両で運行される列車は川越市行き(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

■公園下流口では高架橋の造形に驚かされた

 西谷駅から陣ヶ下渓谷公園へは、徒歩でのアクセスとなる。番組でも紹介した商店街を経由して、歩くこと17分、公園北側に位置する下流口に到着する。

陣ヶ下渓谷公園の下流口(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 下流口から渓谷に向かう際には、幹線道路の高架橋下にある遊歩道を進むのだが、その高架橋の造形にまず驚かされた。周囲の自然と見事に調和しているその造形は、樹齢幾百年かの大木を思わせる。

どこか神々しさすら感じられる風景だ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
巨大な人工物と自然の渓谷の対比が見られる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 高架橋の下という人工的な空間でありながら、自然の中に違和感なく溶け込んでいるのは見事というほかない。実際、この高架橋は2003年の土木学会デザイン賞の最優秀賞を受賞しているとのことだ。