■いもり池の周遊も楽しい

昔はいもりが多く生息していたことからその名がついたとされる「いもり池」

 ビジターセンター前に広がるいもり池には遊歩道が整備され、15分ほどで周遊できる。春は雪解けとともに水芭蕉が咲き、夏は多種多様な花が池を縁取る最も華やかな季節。秋は紅葉に包まれて、冬は世界最高クラスの豪雪地帯の景観を実感できるなど、訪れる季節によって異なる景観を楽しめる。

 また、池の周りにはエナガやキビタキなどの野鳥も多く集まり、バードウォッチングにも絶好なロケーションだ。

■登山・自然ガイドなどその道のプロがツアーやイベントを企画

ビジターセンターが企画するツアーやイベントに参加して、妙高戸隠連山国立公園の自然を実感していこう

 ビジターセンターでは妙高エリアの自然と文化の魅力を伝えるだけではなく、訪れた人をフィールドへと誘うことまで踏まえ、さまざまなイベントも企画している。館内にはクラフト体験できるコーナーがあり、利用者を外に連れ出し自然をより実感できるガイドツアーも開催。

 ビジターセンター内のツアーデスクでは、日本山岳ガイド協会認定の登山・自然ガイドによるさまざまなイベントやアクティビティが実施されている。過去に企画したツアー例としては、火打山の山頂の手前に広がる高谷池湿原などをめぐるフラワートレッキングや、妙高高原にある赤倉温泉は「温泉ソムリエ」発祥の地であることから、温泉ソムリエと一緒に源泉をさぐるトレッキングに出かけてツアー後に温泉で入るといったイベントなどがある。ビジターセンターを拠点に妙高戸隠連山国立公園の自然を、見て、学んで、体験することができるのだ。

妙高高原ビジターセンターのイベント情報

 

■苗名滝にも足を延ばしてみよう

落水の音が渓谷に轟く、迫力満点の苗名滝

 妙高高原ビジターセンターから車で10分ちょっとの距離に、日本の滝百選のひとつに選ばれている「苗名滝(なえなたき)」がある。新潟と長野の県境を流れる関川にかかる滝で、落差は55m。雨や雪解け水を集めた大量の水が岩壁からどうどうと流れる音は地響きのような迫力だ。

 滝へのアクセスは、駐車場から遊歩道を進んで15分ほど。短い距離ではあるが、吊り橋を渡り、砂防堰堤を越えて、森の道を進んでいくのでライトトレッキングを味わえる。ビジターセンターを訪れたついでに、苗名滝まで足を延ばして自然のパワーを実感していくのもおすすめだ。

 

●【MAP】妙高高原ビジターセンター