摩周湖は北海道の東部(道東)にあり、霧と抜群の透明度で有名だ。そんな北海道を代表する観光スポット摩周湖の裏側にある裏摩周展望台から麓の清里町まで、一気に駆け抜けるダウンヒルサイクリングがあるのをご存じだろうか。

 サイクリングコースはそのほとんどが下り坂で、初心者も苦労せず、大自然と爽快感を味わえる。使用するマウンテンバイクは、ツアー会社がスタート地点まで運んでくれるので心配なし。

 さあ、北海道の大自然の中で手軽にできるサイクリングに挑戦してみよう!

■MTBを積み込んでスタート地点へ

サイクリングのスタート地点となる裏摩周展望台からの景色(撮影:分銅英雅)

 今回紹介するのは、知床ツーリストが主催する「裏摩周・神の子池MTBダウンヒルツーリング」。朝8時に清里イーハトーヴユースホステルに集合し、MTBを選び、車に積んでスタート地点となる裏摩周展望台に向かう。レンタルしたMTBを自分で運ぶ必要がなく、手軽にはじめられるのは大きな魅力だ!

●知床ツーリスト

URL:http://shiretoko-t.com/outdoor/index.html

電話番号: 0152-25-2642
営業時間: 平日 9:00〜19:30
料金:5500円

■最高の景色が広がる展望台からダウンヒルサイクリングスタート!

 スタート地点の裏摩周展望台に到着したら、MTBを車から降ろしサイクリング開始だ。いきなり急な下り坂となるので、スピードを出しすぎないように注意して、爽快なダウンヒルサイクリングを楽しもう。

■神の子池

神秘的でブルーが美しい神の子池(撮影:分銅英雅)

 20〜30分走ると、左手に「神の子池」へと続く道が現れる。ダート道となるため、ゆっくり進もう。ここは、透明度抜群の摩周湖からの伏流水と池に沈む倒木がコラボして、神秘的な美しさを形作っている。

 神の子池の名前の由来はアイヌ語。摩周湖はアイヌ語でカムイトー(神の湖)と呼ばれ、そこからの地下水がこの地に湧き出て「神の子池」になったという言い伝えがある。

 水が青く見えるのは、湧水によって微粒子が激しく動き、全方向へ光が散乱し、その結果青色が見る人の目に入るためだ。

●神の子池

住所:北海道斜里郡清里町清泉

URL: https://www.kiyosatokankou.com/kaminokoike.html

疲れたら途中で休憩しながら進む(撮影:分銅英雅)

■さくらの滝

清涼感抜群でサイクリングの休憩にぴったりなさくらの滝(撮影:分銅英雅)

 元の道に戻り坂道を下っていくと、今度は「さくらの滝」に到着する。高さはそれほどないが、清涼感があって休憩にはぴったり。また、6月上旬から8月下旬にかけては、オホーツク海沿岸が最大の漁獲量を誇るサクラマスがこの滝を飛び越えようとする姿が見られる。

 一般的にサケは秋に水揚げされることが多いのに対して、サクラマスは春に水揚げされることが多く、身に脂分が多くうまみが多く詰まっている。

●さくらの滝

住所:北海道斜里郡清里町青葉

URL: https://www.kiyosatokankou.com/sakuranotaki.html

 

■目の前に広がる北海道ならではの風景

ダウンヒルを下りきるとフラットな道が続く(撮影:分銅英雅)

 その後はほぼフラットな道が続くが、途中で北海道ならではの牧場や農場風景などを見ながらの走行となる。

北海道らしい農場風景(撮影:分銅英雅)

 途中見る北海道の農場風景も北海道らしさがあり、すばらしい。

北海道ならではの広い道路を自転車で進む(撮影:分銅英雅)

 おいしい空気を吸いながらのサイクリングは快適そのもの。ダウンヒルに比べてフラットの道はどうしてもペースダウンしやすい。休憩をとりながら進んだ。

疲れたら休憩しながら進む(撮影:分銅英雅)
北海道は空もなぜか雄大だ(撮影:分銅英雅)

■ゴール

羊たちがゴールでお出迎え(撮影:分銅英雅)

 集合場所となった、清里イーハトーヴユースホステルでゴールとなる。到着は午後3時ころで、合計約6時間のサイクリングとなった。通常は3時間程度のコースらしく、少しのんびりしすぎたかもしれない。

■裏摩周サイクリングに挑戦してみよう!

 サイクリング初心者であったが、ダウンヒルサイクリングを楽しめた。北海道の大自然の中を自転車で駆け抜ける爽快感はもちろん、50kmの道のりのほとんどがダウンヒル(下り)で、気軽に楽しめるのでおすすめだ。

 ぜひ北海道、摩周湖周辺を訪れた際はこのコースに挑戦してみてはいかがだろうか。