■雲海との出会いを期待し、いざ竜王山山頂へ

 小布施町に立ち寄った後、湯田中へ行き1泊。翌朝、雲海を見るために湯田中駅から出ているシャトルバス(無料)に乗り込んだ。竜王山山頂にある竜王マウンテンリゾートへ向かう。バスの運行時間は以下のようになっている。

〔湯田中駅発〕
9時30分/10時50分/12時30分/14時00分/15時30分/16時30分
〔竜王ロープウェイ発〕
10時15分/11時35分/13時15分/14時55分/16時00分/17時15分
(所要時間:約30分)

 この日の天気は快晴。出会えることを祈って、まずは山頂へ向かった。

■世界最大級166人乗りのロープウェイに揺られて山頂を目指す

ロープウェイの乗降口(撮影:ヒラマツアユコ)
山の中を一直線に登って行く。秋には美しい紅葉に囲まれる(撮影:ヒラマツアユコ)
山頂までの所要時間は約10分(撮影:ヒラマツアユコ)

 山頂までは、最大で166人が乗れる世界最大級のロープウェイで移動する。標高1,770mまでは約10分。妙高山や北アルプスなどを見渡しながらの空中散歩は爽快だ。

 快晴ということもあり、眼下に広がる緑の絨毯に息をのんだ。秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の山の姿を満喫できそうだ。

■ソラテラスカフェでコーヒータイム

雲をモチーフにしたスイーツが人気のソラテラスカフェ(撮影:ヒラマツアユコ)

 山頂に到着後、ソラテラスカフェで休憩。雲をモチーフにしたスイーツが人気で、フードやドリンクには地元産の食材がふんだんに使われている。筆者はコーヒータイムと決め込んで、「SORA珈琲(750円)」と「SORA KUMO(1000円)」を食す。

 SORA珈琲は雲海マシュマロがセットになっていて、個別に食べることもできるが、コーヒーに浮かべて溶ける様子を見ながら味わうのが楽しい。「SORA KUMO」は、ふわふわのクリームの中にアプリコットジャム(季節によって異なる)を挟んだスポンジケーキが入っている。程よい甘さで一気に平らげてしまった。

 セットでついてくる「雲海マシュマロ」。右は季節のジャムが入ったケーキ「SORA KUMO(1000円)」(撮影:ヒラマツアユコ)
カフェの壁には雲に関する書籍が並べられている本棚が。自由に読むことができる(撮影:ヒラマツアユコ)
カフェ内にはお土産コーナーも。写真は5月から登場したMAM CAFE×SORA terraceのコラボレーション商品(撮影:ヒラマツアユコ)

■ソラテラスで雲海を待つ

一大パノラマが広がるソラテラス(撮影:ヒラマツアユコ)

 休憩後、ソラテラスで雲海の発生を待つも、なかなかその気配を感じられず……。天気はよく新緑の山並みでリフレッシュできたが、幻想的な景色を拝むことは叶わなかった。

ガスっているだけで雲海には出会えず……(撮影:ヒラマツアユコ)

 そこで、竜王マウンテンリゾートを運営する株式会社北志賀竜王の竹内崇世さんに雲海に出会えるタイミングについて伺った。

雲海に出会える条件とは

 自然現象なので、運任せにはなってしまうが「2022年のグリーンシーズン中は平均して65.9%の確率で発生しており、とくに同年の7~9月は平均76.8%を記録しました」(竹内さん)とのことなので、出会える機会は少なくはない。発生率の高い時季を狙って行くのがおすすめだ。

竜王マウンテンリゾートで見られる、大迫力の雲海(写真提供:竜王マウンテンリゾート)
サンセットと雲海は最強のコンビ(写真提供:竜王マウンテンリゾート)