雲が綿の絨毯のように眼下に広がる雲海。一生に一度は見てみたい光景のひとつだ。雲海は春と秋に見られる確率が高いと言われているが、長野県の竜王マウンテンリゾートのそれは一味違う。

 なんでも、春秋以外の季節でも遭遇できる可能性が高く、夕陽とのコラボレーションをしたここだけの雲海が見られるのだとか。

 これは一見の価値ありと、さっそく竜王マウンテンリゾートへ向かった。

■栗菓子の老舗が建ち並ぶ小布施町散策

 冬はスキー場として名高い竜王マウンテンリゾートは、4月から11月の「グリーンシーズン」は、夏は緑、秋は紅葉を楽しめるスポットとしてオープンしている。

 グランピング施設や標高1,770mの場所には「ソラテラスカフェ」があるが、少し低い位置に設けられている「ソラテラス」で、雲海は楽しめる。

 ソラテラスには湯田中駅(長野県山ノ内町)から出ているシャトルバスに乗り、ロープウェイで向かう。その湯田中駅までは、長野と湯田中を結んでいる「スノーモンキー」という特急列車に乗るのだが、途中の小布施駅で下車し、街を散策することにした。

■栗で有名な小布施に立寄り

栗の名産地として知られる小布施町に降り立った(撮影:ヒラマツアユコ)

 栗で有名な小布施町。栗の栽培は、室町時代から始まったとも言われ、江戸時代には時の将軍に献上されたという説もある。

 そんな小布施町には、桜井甘精堂、小布施堂、竹風堂といった栗菓子の老舗が店を構える。栗菓子も魅力的だが、酒蔵見学ができる酒屋さんがあると聞き、酒好きの筆者は松葉屋本店にお邪魔した。