●形状2 ジップ式:簡単に開閉でき、日帰り登山に最適
タウンユースのものからアウトドア仕様のバックパックまで、幅広いモデルで選ばれているのがジップ式だ。
開閉しやすく収納口が大きく開くのが特徴で、前面がバックパック下部までジップ式になっているタイプであれば、荷物の出し入れで内部が散らかる心配もない。
大型のバックパックにも採用されているが、主に日帰りハイキング向きの20~30L程度に採用され、普段使いに近い感覚で使用できる。
「日帰りで山に登りたい」「ガッツリ登るわけではないがたまに山に行きたい」そんな人におすすめだ。筆者は気軽に里山を歩く時や登山以外のアウトドア活動でジップ式を使っている。
●形状3 ロールトップ式:最近増えつつある新しい収納方法
これまで主流だった収納口からの水の侵入を防ぐ雨蓋式の機能に加え、防水機能、大きな収納、荷物が増減しても揺れにくい安定性などを兼ね備えたタイプがロールトップ式だ。
生地をクルクルと巻いて閉じることで装備を収納し、少量モデルから大容量モデルまでに採用されている。
雨蓋式と異なり、雨蓋がなくてもバックパック内側に防水性の高い生地を使用し、収納口だけでなく、全体で高い防水性を誇っているのが大きな特長だ。
防水モデルが出回るようになったのはロールトップ式の恩恵が大きく、登山用バックパックに新しい風を吹かせたことは間違いない。
筆者は沢登りや雪山登山などの水濡れが懸念される場合はロールトップ式を使っている。
雨蓋式と同じく、本格的に山に登りたい人が求めるバックパックにロールトップ式が選ばれている。
■バックパックの形状使用用途に合わせて選ぶ
目的に合わせ、多種多様なモデルが登場している登山用バックパック。今回紹介したアクセス方法だけでなく、軽量モデル、防水モデル、耐久性が高いモデルなど、特徴もさまざま。自分の登山スタイルに合った一つを見つけるまでには、色々試す必要もあるかもしれないが、それもまた登山の楽しみの一つではないだろうか。
ぜひ自分の相棒となる最高のバックパックを見つけて、これからの山行ライフを楽しんでみてはどうだろうか。