■表情豊かな“癒し”の森歩き! 八千穂高原自然園
続いてお向かいの「八千穂高原自然園」へ。
受付でガイドマップ(重要です)をいただき、入園すると景色は一変。ゆっくりと深呼吸したくなるような、しっとりと落ち着いた雰囲気です。ときおり小鳥の囀りが響き渡る静かな森は、歩くにつれ表情を豊かに変えていきます。沢や木陰が多いので日差しを避けることができ快適です。真夏でも涼しく過ごしやすいでしょう。陽が高くなるとエゾハルゼミが一斉に大合唱していました。ちょっと騒々しいですが、夏に向けて季節の勢いが感じられますね。
園内の奥行きはかなりあり、分岐も多いため少々複雑です。白・青・緑に色分けされたガイドブックの散策コースを参考にしながら歩いていきます。地形や植生、花々も次々と移り変わり、飽きることがありません。道は木道やチップが敷き詰められ、広く平らに整備されているので歩みが進みます。けれど、奥に行くにつれ道幅の狭いところや高低差があり、階段状になっている箇所も登場します。歩きやすい足元や服装が安全で快適でしょう。
八千穂高原自然園:https://yachiho-kogen.jp/article/shizenen/ 開園時間:8:30〜17:00(受付16:00)
入園料:大人税込300円
■クリンソウも見事ですよ!
自然園の奥ににはクリンソウの群落があり、ちょうど見頃となっていました。
クリンソウとは、日本原産のサクラソウ科サクラソウ属の多年草で、谷間のせせらぎや湿地に生えます。桜のようなピンク色の花は茎の先、数段に輪生します。小川に沿ってピンクの花が点々と並んで咲いている様子はどこか牧歌的で、その光景を眺めながらしばし休憩です。ここまで来ると、戻るのにも時間がかかります。喉も渇きますし、熱中症予防にも飲み物や軽いエネルギー補給できる用意があった方がいいかと思います。
小雨程度なら十分に楽しめそうです。これからの梅雨どき、あいにくの天候で登山の計画がダメになった時に訪れてみるのもいいかもしれません。両方の園内をしっかり回ると半日以上かかります。想像以上に歩きごたえがありますよ。