■【雨天時の登山】中止にすべき気象条件
雨天時は足下がぬかるんでいるため滑ってケガをしたり、視界が悪いため道に迷いやすかったりと、遭難のリスクが高い。そのため、登山経験の少ない人や初心者、子ども連れの場合は中止にすべきである。また、経験豊富な登山者であっても、以下に記す気象条件が山中で予想される場合は登山計画を見直すべきだろう。
・大雨や暴風、洪水などの特別警報時
・1時間雨量20mm以上(地面一面に水たまりができる状態)
・風速15m以上(樹木全体が揺れ始める、風に向かって歩けなくなる)
【書籍「山の安全管理術」より引用】
悪天候のなかでは危険度がさらに増す。上記の目安ほどでなくても、自身で危ないと感じることがあれば、中止の判断をしてほしい。
■突然の雨に備える防水アイテムを用意しよう
山の天気は変わりやすい。麓は晴れていても、登っていくにつれて天候が悪くなることもある。そんなときに備えて、レインウェアや防水のグローブ、ゲイターなどの雨を防ぐアイテムを携行しておきたい。
また、雨天時は防寒着を着るほかにも、こまめに行動食を摂る、温かいものを飲むなど体温を下げないための対策も必要だ。登山中にもし雨がひどくなったときは、山小屋や避難小屋に避難するか、可能であれば下山するかの決断が必要になってくる。