GW最大の問題、渋滞。特に首都圏近郊の高速道路では、毎年20Km以上に及ぶ渋滞が報じられるなど、ドライバーにとって悩みの種だ。

 今年のGWを前に、渋滞の原因や対策を頭に入れ、賢い走り方で渋滞を乗り切ろう!

■渋滞が起こる原因

高速道路では、上り坂や合流部でスピードが落ちやすい(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 渋滞が起こる場合、高い確率で関係しているのが緩やかな上り坂だ。実はここで気づかぬうちに車のスピードが減速している。

 結果、後続車は車間距離を空けるため、前の車と同じように減速。さらに後方の車も同じ形で減速し、これが繰り返される結果、遙か後方の車は停車に近い速度までスピードを落とすことを余儀なくされるという仕組みだ。

 これが渋滞の引き金となってしまうが、同じようなことは、インターチェンジやジャンクションの合流部でも発生している。

■流れが速い車線とは?

高速道路、実は左車線が最も流れがよい(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 渋滞にはまってしまったら、まず意識したいのが走行車線。2車線以上の高速道路で渋滞が起きている場合、どのレーンを走行すればより早く先に進めると考えるだろうか。

 速い車が走る右側の追い越し車線と考えがちだが、実は一番左の走行車線がスムーズに進む。

 理由は、渋滞を早く抜けたいという心理から、左車線から右側の追い越し車線へ移る車が増加するため。車の数が増加すると、車間が詰まる。そして、車間を空けるために後続の車が連鎖的にスピードを落とすため、流れが悪くなるわけだ。

 結果、追い越し車線は詰まりやすくなり、台数が減少する左車線がスムーズに流れるようになる。

 ただし例外も存在する。左側から合流するポイント、特に交通量の多いジャンクションや、合流してくる台数が多いインターチェンジでは、一番左側の車線が詰まってしまう。