■今こそダイビングを始めよう 

 美しい海中世界を探検できるダイビング。必要なライセンス取得には、ショップ選び、事前学習、自分の休日の都合などをふまえると、約1ヵ月はみておくのがよい。

 これからの時期は、気温・海水温が上昇し、ダイビングを始めるのに最適。マリンレジャーが最も賑わう夏にダイバーデビューできるよう、今の時期から準備を始めよう。

大きさ4mほどのマンタが頭上を悠々と泳いでいった(撮影:新井夏海)
イソギンチャクと共生するクマノミ(撮影:新井夏海)

■まずは体験ダイビングデビュー

 海の世界を知るには、まずダイビングのライセンスがなくても誰でも参加できる「体験ダイビング」がおすすめ。

 店舗によって金額は異なるが、半日コースで8000〜1万3000円。1日コースで1万4000〜1万9000円ほど。なお、ビーチから直接潜るよりも、ボートで移動して潜る方が、燃料費などがプラスされて高額になる。

 体験ダイビングで潜る水深は、通常のダイビングよりも浅い10mほどで、時間も短く1ダイブ30分程度。あっという間に終わってしまうだろう。

 もっと海の世界を知りたくなったらダイビングのライセンス、Cカードを取得しよう。

■Cカードとは?

 Cカードとは「Certification Card」の略で、日本語にすると「認定証」のこと。各ダイビング指導団体が発行しており、ダイビング施設の利用や器材レンタル時に提示が必要となる。

 入門レベルの講習で発行されるCカードでは、

・昼間の比較的穏やかな水域で、2人組でダイビングする
・水深18mまでで、なおかつ減圧症(ダイビング中に蓄積した体内の窒素が、ダイビング後に地上に上がったことで膨張し、体にさまざまな不調を引き起こす症状のこと。気分の落ち込み、頭痛、激しい疲労感、吐き気、しびれ、知覚障害などが代表的症状。最悪の場合、後遺症が残ることもある)にならない程度の範囲
・頭上に障害物がなく、直接水面まで出られる環境

 といった条件の範囲内で学ぶ。一度取得すれば更新の必要はないが、前回のダイビングから期間が空いてしまった場合は、知識やスキルが復習できる「リフレッシュコース(指導機関により名称は異なる)」の受講がおすすめだ。