登山者たちを悩ませている意外な問題が、登山口までのアクセス。最寄りの駐車場が満車、バスが来ないなど、登り始める前から前途多難な状況に陥ることも。
そんな登山口アクセス難民問題に光を灯すのが、自転車の活用だ。今回は登山と相性のよい自転車の活用法を紹介する。
■登山者を悩ませる登山口へのアプローチ
●パターン1 最寄りの駐車場が満車
人気の山でよく起こるのが、登山口の最寄りの駐車場が満車で、車を駐車できない事態。周辺の駐車場を調べると、登山口から離れていて、徒歩で何十分もかかることも珍しくない。駐車するために前夜に駐車し、仮眠して朝を迎えることもあるほどだ。
自宅から近くの山であればよいが、遠方の山の場合は土地勘もなく、途方に暮れてしまうと、せっかくの登山が最悪中止になってしまう。
●パターン2 バスが来ない
登山の交通手段として、電車と同じく多用するのが路線バスだ。本数が多い山は、電車が遅れバスの発着駅への到着が遅れても安心で、下山時もバス時間を気にすることもなく、行動に余裕が持てる。
しかし、バスの本数が少ない場合は心に余裕のない登山に。山によってはバス時刻に合わせた山行となり、時間に追われ、かなり制限を受ける。
マイカー利用が難しい登山者にとって、バスの状況が登山そのものを大きく左右するといっても過言ではない。
●パターン3 下山口を別にできない
マイカーは時間に縛られない登山ができるのが魅力だが、登山口と下山口が同じになるため、ルートの幅が狭まる点が悩み。
電車バス、タクシー利用なら登山口と下山口が別でもよいため、道中も最後まで新しい景色が楽しめる。来た道を戻ることは安心である反面、新鮮さが薄まるので、アクセスを公共交通機関か、マイカーにするかで悩むことはよくあることだ。