■移動の悩みを解消する自転車とその活用法

 マイカー、公共交通機関の続くアクセス手段として挙げられるのが、日常の移動手段として広く親しまれている自転車だ。

 「家から自転車で行く」ということではなく、マイカーや公共交通機関と合わせて利用すれば、これまでの登山の悩みが解決され、登山の楽しみ方の幅を広げるツールになる。ここでは活用法を交えながら、自転車と登山の相性のよさを紹介する。

●メリット1 離れた駐車場からでも登山口へ向かえる

筆者が軽バンに常時積んでいる、折りたたみ自転車(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 登山口から最寄りの駐車場が満車でも、自転車を車に積んでおけば離れた駐車場に駐車できるのが、最大のメリット。登山口から少し離れている駐車場であれば、登山者が多い土日でも比較的余裕を持って駐められる。

 筆者がよく行く山の駐車場は、最寄りの場所は早朝に満車になり、駐められるのは稀だが、離れた駐車場は余裕があり、そこに駐めて折りたたみ自転車で登山口へ向かっている。

●メリット2 最寄り駅からでもアプローチできる

日程と体力に余裕があれば、ツーリングとセットで登山が楽しめる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 最寄り駅から登山口まで自転車で行ける範囲であれば、路線バスの時刻に左右されずに登山ができる。

 おすすめはロードバイク。電車で自転車を運ぶ際は専用の袋に入れる必要があるが、軽く少ない力で走行できるので、マウンテンバイクや折りたたみ自転車と比較して、登山口まで楽に向かえる。そして何より移動が楽しくなる。

 バスが来ないような登山口にもアクセスができ、マイカー利用が難しい登山者であれば、登山の幅が一気に広がる。