まずは野崎観音から野崎城跡へ

野崎観音(慈眼寺)の入口

 まずは野崎まいり公園からすぐの、飯盛山山麓にある野崎観音(慈眼寺)へと向かいます。335年前から野崎参りは盛んになったと言われており、落語の「のざきまいり」や近松門左衛門の作品にも登場します。当時から「野崎観音さん」と親しまれ、賑わっていた様子が今にも言い伝えられていて、その名残りはゴールデンウィークに開催される縁日の賑わいに見てとれます。

石段の道を登り切ると、眼下に街の風景が広がる

 野崎観音(慈眼寺)の正面参道となる石段の道を登りきって、眼下に広がる街の景色「その1」を楽しみましょう。その後はお堂の横を抜け、登山道に入って少し登ると慈眼寺の裏山に築かれた野崎城跡で「その2」の景色が楽しめます。

 この野崎城は、飯盛城の出城と考えられています。もともと平地が少ない地形であったことから、天然の要害として戦略上の要所とされていたと言い伝えられています。

裏山を登り野崎城跡からも街を見下ろすことができる

南尾根コースから山頂「飯盛城跡」へ

尾根道を先に進みます

 野崎城跡を後にし、その先にある分岐で比較的なだらかな南尾根コースを選び、尾根伝いに登っていきます。道中には、この山域に複数あったと言われる石切場跡が点在し、大阪城築城で使われなかった残念石が残っています(生駒山系には多い)。

飯盛山の残念石

 緩やかなアップダウンを繰り返す尾根道を大東市野外活動センター(キャンピーだいとう)方面に進み、南池、尻池、桜池を抜けて、いよいよ飯盛城の南門「虎口(こぐち)」に到着。

 虎口を抜けると、城内最大の広さを誇る曲輪「飯盛城本丸跡・千畳敷郭」があります。三好長慶の常御殿があったという説が有力なこともあってか、ここまでのトレイルとは少し趣が違うように感じます。

飯盛城の南門「虎口」入口にある案内板
城内最大の広さを誇る曲輪「千畳敷郭」

 歴史から少し離れますが、この千畳敷には地元のどんぐり作家「山のくじら」さんの作品が飾られていて、ホッコリ楽しめるのでカメラ必須の素敵なポイントでもあります!

カメラ必須の素敵なポイント
「千畳敷郭」で宴会中のどんぐり人形
ツリークライミングもこなします