日本列島各地を襲う今シーズン最強寒波。交通機関の乱れや除雪の苦労もありますが、スキー場関係者はほっと胸を撫で下ろし、除雪や圧雪などに追われてうれしい悲鳴をあげているようです。
スキー場やその周辺では多くの外国人の姿を見かけるようになりました。リフト待ちや賑わうレストランで辺りを見渡したとき、半分以上が日本人以外ということも。大都会と違い、スノーシーズン以外では、それほどまでに海外からのゲストが目立つことは少ないのですが、一体何が彼ら、彼女らを引き寄せているのでしょうか。
■注目を集める日本の雪のクオリティ!
コロナ禍以前の数シーズン、北海道のニセコを筆頭に冬の野沢温泉や白馬エリアは外国人観光客、スキー客の姿が目立つようになっていました。最盛期はまるで海外のスキー場に来たかのように感じてしまうほどでした。“インバウンド”という言葉もずいぶんと認知されましたね。オーストラリアなどのように季節が反対の国からのゲストもいますが、それ以外の国からも多いです。
ではなぜ、それほどまでに日本のスキー場に海外からのゲストがやって来るのでしょうか? 世界から見た日本の魅力は数々ありますが、スノーシーズン、ワールドクオリティーで自慢できるのがズバリ、“雪”なのです!
もちろん、雪が降り積もる場所は、世界中にいっぱいありますよね。けれど、“パウダースノーを滑走して楽しむ”目線で見たとき、良質のフカフカの雪が存分に味わえるのが日本。そのクオリティはかなり“アツい”のです。海外のゲストと一緒に滑ると「圧雪してあるコースの方が快適では?」と思うようなコンディションでも、嬉しそうにコース脇の非圧雪エリアを楽しんでいるのが印象的です。
■JAPOW(ジャパウ)が世界的に有名に!
温暖化を始めとする気候変動の影響……。世界的にも「例年通り」が通じないような状況です。それでも冬になれば必ず楽しませてくれる、期待を裏切らないのが日本の“雪”です。来日した人たちが、その魅力をどんどん広めていき、噂が噂を呼んで“ジャパニーズパウダー”の魅力が世界のパウダー(スノー)フリークに浸透しました。いつしか『JAPOW(ジャパウ)』という呼び名が広まり、羨望の的になっています。なかでも1月~2月にかけては間を空けずに雪が降ることから、「Japanuary(ジャパニュアリー)」と言われることも。
スキー場がある山里では、温泉や日本食を始め、日本文化を感じられる土地が多いのも魅力です。逆にコンドミニアムやB&Bなど、ワールドスタンダードな環境での滞在も選ぶことができるので、好みに合わせて快適に過ごすこともできますね。