ダイソーのコンパクトなバーベキューコンロ「MICRO STOVE:マイクロストーブコンロ」。1100円とコスパ最高なうえに、ブラックカラーで側面に桜柄にくり抜かれた穴があり、デザインもよし。

 今回は実際の使い勝手に加え、BBQコンロとしてはもちろん、焚き火台としても使えるのか検証。さらに、プラスαの用途も探っていく。

■ダイソーの新商品「マイクロストーブ」とは

マイクロストーブコンロ製品一式(撮影:中村真吾)
製品取り扱い説明書参照

 2022年12月、ダイソーの新たなキャンプギアとして発売された「MAICRO STOVE:マイクロストーブコンロ」は、コンパクトに折りたためて軽く、収納袋まで付属し持ち運びに便利。価格は1100円(税込)と、コスト面でも魅力的だ。

 使用目安には木炭量が書かれ、正規の用途はバーベキューコンロのようだ。

■バーベキューコンロで餅を焼いてみた

ファットウッドで着火(撮影:中村真吾)
本日の バーベキュー食材ラインナップ(撮影:中村慎吾)

 収納時は片手で持ち運び可能な、マイクロストーブコンロ。組み立て後も、1辺が11cmの正方形の焼き網を載せて使用するコンパクトタイプで、高さも14cmと低い。

 まず実際に火を起こし、バーベキューで使えるか検証。今回のバーベキュー食材ラインナップは以下の通りだ。

丸餅…1個
豆餅…1個
牛肉…2パック(約450g)
ズワイガニの爪と足…7本

 取説によると、木炭はコンロに入れる前に火を起こす必要があり、火起こしツボに木炭と火のついた着火剤を投入。

 今回は以前キャンプ場で散策中にゲットした天然着火剤(ファットウッド)を使用した。ここ数日、天候もよく、空気も乾燥しており火付きもよい。間もなくして木炭全体に火が回ったので、コンロに入れた。

 セットした網の上に、これまた100均の「くっつきにくいホイル」を敷き、先ずは豆餅を焼く。火加減に注意しながら何度かひっくり返すと、両面に焼き色が付いたのでそのまま手で引きちぎって口に入れた。

 正月になると食べたくなる味だが、炭火で焼くことでさらに表面カリカリ、中モチモチの食感になっている。練り込まれた黒豆の食感と、絶妙な塩加減がたまらなくうまい。

 次に丸餅。今度は直火で焼く。少しすると熱で餅が膨らみ、アンバランスな形になる。シェラカップで作った砂糖醤油につけ、もう一度焼く。香ばしい香りにますます前のめりになりながら、アツアツの餅にかぶりつく。

焼いたカニがこんなに甘いとは…(撮影:中村真吾)

 その後も、牛肉やズワイガニを調理してみた。特に焼きガニとビールの相性は抜群。炭火の遠赤外線効果で中までしっかりと火が入り、蒸した状態より甘い。

 コンパクトなバーベキューコンロにもかかわらず、食事している間は、木炭を一度投入しただけ。最後まで食材を調理するのに十分な遠赤外線効果があり、バーベキューでは問題なく使える。

 取説には使用人数は1〜2人との記載だが、本体、網の大きさから、ソロキャンでの使用がベストだと感じた。