冬場でもリスクがほぼなく、気軽に登れる超低登山「富士塚」。新年の「初登り」にもおすすめだ。今回は都内最大級の富士塚「品川富士」の登山レポと、金運アップのご利益にあずかる方法を紹介していく。

■都内に50以上存在する「富士塚」とは

富士信仰の拠点「浅間神社」(撮影:Yui Ichihara)

 富士塚とは「富士信仰」のもと作られた、ミニサイズの富士山だ。江戸時代に広まった「富士信仰」では、富士山に登ることで、さまざまなご利益があるとされていた。

 富士塚はそんな富士山の恩恵を、誰でも気軽に受け取れる場所として点在しており、都内だけでも50以上にのぼる。なかでも代表的な富士塚は「江戸七富士」と呼ばれ、親しまれている。

<江戸七富士>
・品川神社の「品川富士」
・鳩森八幡神社の「千駄ヶ谷富士」
・小野照崎神社の「下谷坂本富士」
・茅原浅間神社の「江古田富士」
・富士神社の「十条富士」
・護国寺の「音羽富士」
・富士浅間神社の「高松富士」

 今回登る品川神社の「品川富士」は、江戸七富士のなかでも最大級を誇り、高さは約15m。より富士山に近い感覚を味わえるだろう。

■いざ「品川富士」の登山道へ

大黒天と狛犬、龍が巻きつく珍しい鳥居が参拝者を出迎える(撮影:Yui Ichihara)

 京浜急行「新馬場駅」北口改札から徒歩1分、品川神社の入口に着く。

品川富士の入り口は、石階段のちょうど中間地点あたり(撮影:Yui Ichihara)

 品川神社は、祈願成就・商業繁栄・厄除けにご利益のある神様が祀られており、特に「一粒萬倍(いちりゅうまんばい)の泉」があることから、金運アップで有名だ。

 そんな品川神社の本殿へと続く石階段の途中、左手側に品川富士への入り口がある。

品川富士の登山道への入り口(撮影:Yui Ichihara)
小規模な山でも立派な「登山」である(撮影:Yui Ichihara)

 いよいよ、登山スタート。とはいえ「登山道」の標石の後ろは、すでに「一合目」。気負うことはなく、マイペースに進もう。

最初は登りやすい石階段の道が続く(撮影:Yui Ichihara)
平らな道も少しあるが、その先は……(撮影:Yui Ichihara)

 石階段を登りきると、五合目にたどり着く。段差がないフラットな道を少しだけ歩き、六合目へ。

六合目からは登山らしい道のり(撮影:Yui Ichihara)

 ここからは一気に勾配が急になる。視界も開け、山登りが好きな人にとってはテンションが上がるポイントだ。登山に慣れてない人であれば、ほどよい緊張感を体験できるだろう。

九合目は品川神社の境内の木よりも高い目線に(撮影:Yui Ichihara)
西日がよい感じに差し込んできた(撮影:Yui Ichihara)
品川富士頂上は小さな公園のようなスペース(撮影:Yui Ichihara)

 5分ほどで無事に登頂。標高15mからの景色を堪能する。

眼下には第一京浜国道(国道15号)、目の前には京浜急行が走る(撮影:Yui Ichihara)
少し陰ってくると、空の青さがより濃く見える(撮影:Yui Ichihara)

 当然、大自然が広がっているわけではないが、溢れる人工物や人混みの中でもみくちゃにされている都会の日々を思うと、十分リラックスできる。富士山同等のご利益にも期待し、束の間の山登りを楽しんだ。

下山は別のルートから(撮影:Yui Ichihara)

 下山道も勾配が急なので、最後まで気を抜かずにいるのが吉。