■温かいものを体に入れて、胃や肺を冷やさない

 冷たい飲食物や空気を摂取することで、胃や肺が冷える。内臓が冷えると内側から体全体が冷えてしまうので、内臓の冷えには注意したい。

 胃を温めるために、温かいスープやお茶などを多めに飲むことを心がける。できるだけ温度の高いものを飲むようにしよう。

クッカーで飲むスープはアウトドアの醍醐味(撮影:瀬川あずま)

 肺を温めるためには、マスクやネックウォーマーで口を覆い、冷たい空気が直接気道に入らないようにする。口を覆うことで、口腔内の温度も下がりにくくなるため、肺の冷え防止にもつながる。

■自律神経を整えて、体を温める

 体には、自律神経による体温調節機能が備わっている。しかし、過度なストレスなどにより自律神経の働きが妨げられると、環境に合わせた体温調節ができなくなる。

 そのため、ストレスを感じない時間を作ることはとても大切だ。

 日々のストレスを忘れ、趣味のキャンプに没頭することで、体の働きも正常になり、環境に合わせた体温を作り出してくれる。料理作りや、焚き火など、自分が没頭できることに時間をかけ、リラックスして過ごそう。

■体を理解して「冷え」を予防しよう

 キャンプの冷え対策といえば、頭に浮かぶのはギアの購入。しかし、体の仕組みを少し理解することで、違った視点からも冷え対策を行うことができる。

 今回紹介した方法は内側から体を温めるだけでなく、睡眠の質を向上させ、疲労回復などの効果も期待できる。普段から行っている冷え対策と合わせて行い、より快適にキャンプを楽しんでほしい。