■「おもかる石」で運だめし

 この剱神社、本殿に「出世開運の神」と書かれている。越前国二の宮(一の宮は敦賀の気比神宮)ということで長い歴史と地位を有しており、何といっても織田信長の一族ゆかりの地。筆者も仕事がうまくいかない時は、ここにお参りに来ている。

拝殿横の「おもかる石」で運試し(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 そして毎回、拝殿横の建物に安置されている「おもかる石」を持ち上げる。この石は、願い事がかなう時は軽く、むつかしい時には重くなるといわれている。

「おもかる石」建物内部にある越前市出身・池上遼一氏の織田信長イラスト(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

■越前海岸は今がカニのシーズン最盛期

  さて、越前町まで来たら、ぜひ越前海岸にも足を運びたい。普段は静かで大規模な観光名所もなく、釣り人とライダーくらいしか訪れる人のいない越前海岸だが、毎年11月6日の越前ガニ解禁になると状況は一変。関西・中京圏からカニ料理を求めて多くの人が訪れる。

 カニを名物にしている土地は多いが、なかでも越前海岸ガニはブランドイメージが高い。「茹でる前の重さ1.5kg以上、茹でた後の重さ1.3kg以上。甲羅幅14.5cm以上。爪幅3cm以上」で、かつ、姿かたちの美しさ、甲羅の硬さ、生きているかどうかなど、厳しい基準をクリアした越前ガニには「極」の称号が与えられ、1ハイ20万円以上の値がつく。

 一方で、メスの「セイコガニ」は身は小ぶりだが、甲羅の中に入った外子・内子といわれる卵を濃厚な蟹味噌と一緒に味わえ、値段も1ハイ1000~3000円程度とお手頃だ。日本酒と合わせると最高に美味しい。カニ好きの福井県民でも、「セイコガニ」のほうを好む人は少なくない。ぜひ、現地の料理旅館や道の駅で味わいたい。

生のカニを買ってきて、自分でゆでるという手もある(撮影:ブラボーマウンテン編集部)