■【検証結果】温度を測っていく
朝7時、温度にどの程度変化があるのかを調べていく。検証スタート時点でのお湯の温度は約90℃。
まずはプラスチック製湯たんぽから、温度を確かめてみる。
シュラフから出してみると、まだ温かさを感じる。温度計を入れて1分ほど待ってみると、午後11時に90℃だった温度は、33℃だった。「ぬるま湯」といった表現が一番近いかもしれない。冷えた体には十分に嬉しい温かさだが、氷点下を下回るような外気温であれば、もう少し温度が下がることが考えられる。
今回プラスチック製湯たんぽは、実際の使用状況を想定して、専用袋なしで検証を行った。しかし、無印良品など、プラスチック製湯たんぽにも専用袋をつけているメーカーもある。袋ありの場合は違った結果が考えられるかもしれない。
次に、金属製湯たんぽを取り出してみる。少し「熱さ」を感じた。プラスチック製よりは、高い温度が予想できる。
専用袋から出した湯たんぽはさらに熱く、火傷しそうな程である。蓋を開けて、温度計を差し込むと温度は54℃。お湯はまだ「熱湯」だった。
■真冬でも朝まで温かい金属製湯たんぽ
金属製の湯たんぽが、プラスティック製に比べて20℃以上も高い温度を保つ結果となった。筆者はどちらの湯たんぽともに使用経験があり、金属製の湯たんぽの方が温度を保てるイメージは持っていたが、ここまで違いが出るとは想像していなかった。金属製の湯たんぽがキャンパーに愛されている理由は、直火対応などの便利さだけでなく、圧倒的な温かさにあるということが分かった。
もちろん品質や、環境によっても違いが出るので、今回の検証結果が一概に正しいとはいえないが、参考にして頂ければと思う。
■用途にあったアイテム選びが大切
温かさだけを求めるのであれば、断然、金属製がおすすめといった結果になった。しかし、子どもが使用する場合は、安全面からプラスチック製の方が安心して使用できるなど、用途によって使い分けることが大切である。
これから訪れる、冬キャンプシーズン。防寒対策の味方として、湯たんぽは必須だ。まだ持っていない人は、ぜひとも手に入れてみて欲しい。
マルカ 湯たんぽ Aエース 2.5L 袋付
価格/2770円(税込)
カラー/シルバー
サイズ/W29.5×D21.6×H7.4cm