朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。雲海シーズンの到来だ。

 関西には雲海スポットが多く存在する。そんな雲海スポットのなかでも、今回は京都市の隣、京都府亀岡市にある車やバイクで訪れることのできるお手軽雲海スポットを紹介しよう。

■かめおか霧のテラス

かめおか霧のテラス(撮影:野口宣存)
かめおか霧のテラスの入口(撮影:野口宣存)
かめおか霧のテラスから見た夜景(撮影:野口宣存)

 冬の早朝の亀岡盆地には「丹波霧(たんばぎり)」と呼ばれる霧がたまり、雲海が発生することで知られている。

かめおか霧のテラス。夜明け前の時刻、明るくなるにつれ霧が発生(撮影:野口宣存)
かめおか霧のテラス。雲があるベストとは言い難い状況でも霧はどんどん発生(撮影:野口宣存)

 「かめおか霧のテラス」は、その名の通り亀岡盆地の雲海を見下ろすために作られた絶景スポットだ。そのため雲海が発生し始めると、まだ薄暗い早朝にもかかわらず、雲海を見に次々と人がやってくる。雲海は刻々と姿を変えながら盆地にたまっていく。その様子はとても趣深い。写真を撮っても1分後にはもう違う表情になり、気付けば夢中になって延々と写真を撮り続けてしまう人が後を絶たない。

かめおか霧のテラスから見た雲海(撮影:野口宣存)
かめおか霧のテラス。日が昇るにつれ雲海が薄くなっていく(撮影:野口宣存)

 なお、かめおか霧のテラスを出て左に約160m進むと、亀岡カントリークラブというゴルフ場の門がある。そこから約350m下ったところに名もなき展望台がある。かめおか霧のテラスほど開けた眺望はないのだが、違った角度から雲海が楽しめるので立ち寄ってみるのもよいだろう。

かめおか霧のテラス付近の展望台から見た雲海(撮影:野口宣存)

 かめおか霧のテラスは今のところ穴場スポット。暗いうちから来て場所取りが必要、ということもない。行くならまだ人にあまり知られていない今のうちだ。