サンドウィッチマンがMCを務めるテレビ朝日の人気番組「帰れマンデー見っけ隊!!」で取り上げられ話題となった、山梨県の「昇仙峡(しょうせんきょう)」。日本一の渓谷美といわれるこの場所では、数々の魅力的な景色を見ることができる。
今回はそんな中から、落差30mの「仙娥滝(せんがたき)」と、ロープウェイで登ると見える「絶景富士山」を紹介する。
■最大標高差250mもの「広さ」の昇仙峡
甲府市街から車で30分ほど山道を進んでいくと「昇仙峡」がある。一言に昇仙峡といっても、入口の長潭橋(ながとろばし)から、店が立ち並ぶメイン通りまでは約5kmの登り坂、250mほどの高低差があり、それら一体を昇仙峡と呼ぶ。メイン通り付近には、県営の無料駐車場が多くあり、車で訪れた人が利用している。
筆者も無料駐車場に車を停めて、15分ほど歩いた先にある仙娥滝を目指す。
■渓谷の一番の見どころ、30mの「仙娥滝」
駐車場からすぐのメイン通りには飲食店や土産店が立ち並んでいる。特に目立つのは、甲府の名産でもある「宝石」を扱っているお店。
昇仙峡では1000年以上前から水晶が発掘されており、甲府の「宝石」として名産品になっている。水晶はそれぞれが別々の形をしており甲府の山が創り出した「自然美」を感じることができる。
メイン通りを10分ほど歩くと、180段の階段の入口に差し掛かる。階段を降りると、いよいよ「仙娥滝」を拝むことができる。徐々に視界に入ってくる滝を目にした瞬間、思わず「おぉ!」と声が出ててしまうほどの迫力。激しい音や水しぶきを、50mほど離れた歩道からも感じることができる。
地殻変動による断層によって生じた仙娥滝。滝を囲んでいる岩は、強い水の勢いによって長い年月をかけて擦り切れ、平らな形状をしている。
筆者の訪れた11月初旬は、紅葉が見頃であったが、春の新緑、冬の雪景色など、仙娥滝では季節によってそれぞれの美しさを味わうことができる。
■ロープウェイで登った先にある、山頂からの景色
仙娥滝を見た後は、階段を登って引き返し、駐車場付近にあるロープウェイ乗り場へと向かった。
ロープウェイは往復で大人1300円、小人(中学生以下)650円、ワンちゃん300円(抱き抱えることが条件)で設定されている。筆者の訪れた11月は、上り始発が9:00、下り終発が17:30となっており、20分間隔で運行していた。運行時間や間隔は時期によって異なるので、訪れる際には事前に調べておきたい。
標高約700mの仙娥滝駅から、1,058mのパノラマ台駅まで約5分間ロープウェイに乗車する。乗車中の窓からは、紅葉した山々を見ることができた。
5分間の乗車を終えると、パノラマ台駅からはさらに雄大な景色を拝むことができた。
山頂にはいくつもの見どころがあり、印象深かったのは、「うぐいす谷」と「富士山遥拝所」。どちらも高所でしか見ることのできない、魅力的な景色であった。
「うぐいす谷」はせり出した岩から、広大な谷を見下ろすことができる。
引き込まれるような深い谷は、足がすくむようだった。目の前にはいくつもの山々を見ることができた。
もう1つのポイント「富士山遥拝所」はロープウェイ乗り場から徒歩3分ほどの場所、うぐいす谷よりも手前に設けられていた。
富士山遥拝所から見る富士山は、凛々しく綺麗に見えた。山梨県に住み、毎日富士山を眺めている筆者も、このように綺麗な富士山を見ることは滅多にない。
決して大きく見えるわけではないが、なんとも言い難い見事なバランスが美しかった。山頂に訪れた際には、ぜひとも見て頂きたい景色である。
■魅力的な景色に溢れる「昇仙峡」
日本一といわれる渓谷美もさることながら、山や滝など多くの魅力的な景色が見られる昇仙峡。他にも紹介しきれない素晴らしい景色が沢山ある。東京から車で2時間30分と、アクセスの良さも魅力だ。
また、最寄りの甲府駅からバスが出ているので、公共交通機関の利用もスムーズだ。興味がある人は訪れて見て欲しい。
昇仙峡
住所:山梨県甲府市高成町1061 (仙娥滝付近の県営駐車場)
電話:055-287-2158
■【MAP】昇仙峡グリーンライン県営無料駐車場
バスでのアクセス
「JR中央本線 甲府駅」で下車し、南口バスターミナル4番乗降口から昇仙峡行きのバスに乗車。
昇仙峡口(30分)600円/天神森(30分)600円/グリーンライン(40分)840円/滝上(60分)920円
路線バスの詳細情報は 山梨交通 へ。TEL : 055-223-0821
※冬期(12/1〜3/31)は路線バスが「昇仙峡口」までとなり、仙娥滝方面へ向かわないため注意が必要。
時刻表http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/shosenkyo/