最近では、川沿いの貸別荘にバレルサウナ(樽型の屋外サウナ)を設置しているところも増えてきており、プライベート感満載の川サウナを楽しむことができるようになった。

 個人的ナンバーワンは、岐阜県郡上市にある1日1組限定の貸別荘「Villa Sanctuary」だ。サウナを出たらそのまま清流で名高い吉田川へダイブが可能で、その嘘みたいに素敵なロケーションと開放感は、サウナーにとってまさに“聖域”といえる場所だ。

 また、テントサウナを常設するキャンプ場も増えてきており、川の近くにあるキャンプ場は今後要チェックだ。有名どころでは、三重県紀宝町にある「飛雪の滝キャンプ場」。壮大なロケーションの中で滝壺に向かってダイブする冷水浴は、まさにオンリーワンの体験となる。川サウナの先駆け的な存在だ。

唯一無二の滝サウナ体験。滝音を聞きながらの外気浴も心地いい(写真:「飛雪の滝キャンプ場」より)

■でも、やっぱり一番気持ちいいのは「個人所有のテントサウナ」だ

 貸別荘やキャンプ場での川サウナも気持ちいいのだが、唯一の欠点がある。それは“サウナから川までの距離”である。

 サウナを常設しているということは、川の増水も計算してやや高台(かつ敷地内)に設置されている。そのため、サウナから出て川にダイブするまでの間に距離が生じ、移動している間に体が冷えてしまうのだ。サウナを出てすぐに水風呂に入ったほうが気持ちいいことは間違いなく、川サウナーの間では、この距離感を重要視する人は多い。(前述のオススメ2施設は比較的川までの距離が近いのも良い)

 そこで超オススメしたいのは、やはり個人所有のテントサウナを川原に設置し、「サウナを出たら5秒で川!」という極上シチュエーションを作り上げることである。個人利用の範囲内であれば公衆浴場法などは関係なく、川や川原は国民の共有財産のため、特別な許可も必要がない(もちろん安全面や周囲への配慮は怠らないこと)。

 最高のシチュエーションを自分で探し出すというロマンも相まって、テントサウナさえあれば「唯一無二のととのい体験」が可能なのだ。