■ブタクサとセイタカアワダチソウ

オオブタクサとセイダカアワダチソウ(撮影:中村真吾)

 今回、秋の厄介な植物について調査していくうえで、セイタカアワダチソウとブタクサを混同している人が非常に多かった。最も高く伸びているのがオオブタクサで、秋の花粉症で最も警戒する必要があるラスボス的なヤッカイ植物だ。また、黄色い花がセイタカアワダチソウだ。こちらは虫が花粉を運ぶ虫媒花なので、花粉が飛散することは少ない。ところが群生地帯だと、ブタクサと同じ様に飛散することが確認されているので、アレルギー体質の人は河川敷などで植物が群生しているところには近づかないことがベストだ。

 11月7日の立冬を過ぎれば、暦のうえでは冬となるが、温暖化の影響もあるのか、日中のポカポカ陽気はまだまだ続いている。河川敷を散策していても本当に心地良い。草たちも元気いっぱい空に向かって競い合うように伸びていっている。やはり人間が心地良いということは植物も同じなのだろうか。風の強い日は特に、花粉症に気をつけながら野外での活動を楽しみたい。