■フィッシュグリップ

フィッシュグリップはアジバサミ等色々な呼び名がある

 メゴチバサミと呼ばれることもある。毒は無いが棘のある魚、ゴンズイやハオコゼなどの毒棘のある魚が釣れた時には必要になる。特に毒のある魚は素手で触ることができないので、フィッシュグリップで魚を掴んで対処する。毒魚は意外と釣れてしまうので、海釣りの場合は特に必須。毒があるか判別が難しくても、これがあれば安心だ。

■ラジオペンチ

ラジオペンチは先が細くなっているのが特徴。ステンレスタイプだと錆びにくい

 釣った魚から釣り針を外す際や、誤って釣り針がタックルや衣服に刺さってしまった際にも使用する。釣り針には、針が抜けにくくなるように「カエシ」と呼ばれる抜け止めの機構がある。一度針が貫通してしまうと、そのカエシが引っかかり抜けなくなってしまうので、カエシ部分をラジオペンチで潰してから抜く。それでも抜けない場合は、ペンチの根本にある刃の部分で釣り針を切断して針を抜くことができる。

カエシは意外と大きく鋭いので、一度貫通してしまうと抜くのが大変
カエシを潰した状態:反り返った部分をラジオペンチの先で潰せば抜けやすくなる
衣服やカバンなど、繊維類や皮膚を貫通してしまった場合はハリを切断してしまうと抜きやすくなる

■マスキングテープ

マスキングテープのメリット:手で切りやすい、適度な粘着力、視認性が良い

 仕掛けを作る際に結んだ糸の端を切ることが多い。カットした余分な糸は見失ってしまうことが多く、小さなゴミとなる。そこで、釣り場で仕掛けを作る際にはマスキングテープに貼り付けてから糸をカットするようにすれば、余分な糸の紛失を防ぐことができる。釣りの終了時に針のついた糸を廃棄する際もテープに貼り付けておけば処分しやすい。

 風で飛ばされやすい釣り針の包みなどのそのほかのゴミも、マスキングテープでタックルボックスに貼り付けておけば風に飛ばされず、使用する際もすぐに剥がせる。

 また、購入した仕掛けのパッケージ袋や厚紙なども丸めてテープで止めてから捨てると、風で飛ばされることがないので重宝する

結んで余った糸は切る必要がある。だがこのまま切るとゴミとなって紛失しやすい
余った糸を切る前にテープに貼り付けておけば紛失を防止できる。環境配慮へのひと手間が大切
厚紙やビニールの包みは丸めてテープでとめておくと風で飛ばされにくくなる
仕掛けの処分時はテープに貼り付けておくと紛失や思わぬ怪我を防げる