■ビーチにゴミを残さない! 施設使用の4つの注意点

炭は自然分解されない。焚き火台からこぼれた炭も丁寧に回収しよう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 最後に、林崎松江海岸を使用するうえでの注意点を挙げておきたい。

 林崎松江海岸は、明石市都市局海岸・治水課が管理する公営施設。バーベキュー等可能区域以外では火気を使わない、焚き火やバーベキュー後の炭はビーチに残さず炭捨て場でルールを守って処分するなど、施設利用上のマナーを厳守して、気持ちよく利用したいところ。

 主な注意点としては、次の4つが挙げられる。

 1つ目、ゴミは持ち帰ろう。林崎松江海岸は、地元の人々に愛されるローカルなビーチ。周辺企業や市民団体が、定期的にビーチクリーンを実施している。ゴミに多いのは、ペットボトル、プラカップ、菓子袋、タバコの吸い殻や花火の燃えかすなど。

 「ウミガメも訪れる林崎松江海岸の豊かな自然を守りたい」そんな地元の想いを踏みにじる行為が、ゴミの放置。使用後は、決してゴミを残さないよう、肝に銘じよう。

 2つ目、各自で防犯しよう。林崎松江海岸は、近隣施設にマンションがあり、散歩やランニングを楽しむ人の姿も多く見受けられる。公営施設であるが、林崎松江海岸に警備員などは常駐しておらず、ビーチに明かりも少ない。比較的安全な場所とはいえ、防犯グッズや電源不要の照明器具を持参しておくと安心だ。

 3つ目、野良猫に注意。林崎松江海岸は、林崎漁港や松江漁港に隣接している。漁港の常で、餌を狙うアグレッシブな野良猫が多い。日没後は食べ物から目を離さないよう、気をつけたい。また、泊まりでキャンプする際、食べ物や生ゴミは必ずテントやクーラーボックスの中に入れておこう。

 4つ目、強風に注意。海辺なので、日によっては強風が吹くことも。風が強いと、軽量のキャンプギアが飛ばされてしまったり、焚き火が燃え過ぎたりといった危険がある。天気予報をチェックして、場合によっては強風対策を徹底したり、焚き火を断念したりといったことも、選択肢に加えておくとよいだろう。

■非日常体験を、気軽に味わおう

 以上、4つの注意点をふまえて、秋のビーチに足を運んでみてはいかがだろうか。アウトドアビギナーなら、デイキャンプだけでも非日常体験を満喫できるだろう。中級以上のキャンパーもぜひ、静かで落ち着いたスポットで、秋のビーチキャンプを気軽に楽しんでいただきたい。

●林崎・松江海岸

・住所 〒 673-0036 明石市林崎町3丁目
・問い合わせ先 明石市都市局海岸・治水課(電話番号 078-918-5042)