■「毎年海外に行く変なヤツ」という免罪符をゲット

コロナ禍以降は国内旅行に出かけている。先日行ったのは伊香保

 すると、仕事場で面白い変化が起こり始めた。

 「毎年、海外旅行に行く変なヤツ」というレッテルを貼られ、有休を申請するたびに「今度はどこに行くんだ?」と面白がられるようになったのだ。むしろ、旅行以外の理由で休むと「なんだ。どこにも行かないのか」と少し残念がられる始末。

 さらに、そんな私を見ていた上司までもが9連休を取得し、長年行っていなかった海外旅行に出かけるなんていうことも起きた。

 社内と同様、私が休みをとって海外に出かけることを知っている顧客の何人かは、私が休みから戻ってくるとわざわざその話を聞くために連絡をくれたり、旅先でのエピソードが顧客との話のアイスブレイクになったりもしている。

■休みは休みをとっている人の元にやってくる

昭和の隆盛を今に活かす街づくりも垣間見える

 このように、定期的な休みを創出し、心も体もリフレッシュすることで、プライベートも仕事も質が向上したように思う。意識的に連休を取得するようになってからというもの、特別な勉強や資格取得などなしに営業成績1位を収めたことは、一度や二度ではない。

 さらに、「笑顔の人は運を引き寄せるのが上手い」というのと同じように、「休みは休みをとっている人の元にやってくる」というのも僕が実感したことだ。一旦よく連休をとって遊ぶ人というキャラクターを作ってしまえば、次から休みをとるハードルは格段に低くなる。

温泉でリラックスしながら、現地で暮らす人の生活や取り組みに思いをはせるのもまた、旅の醍醐味

 また、私は意識的に金曜日を有休にすることで、面倒な社内の飲み会を回避してきた。深夜遅くまで飲み明かし、その疲れでせっかくの土曜日の午前中が潰れるのを避けることができるし、周囲より一足早く行楽地に出発でき、混雑を回避してゆっくり過ごすこともできる。

 日本ではまだまだ休みをとることに抵抗感があったり、周囲の目が気になってしまう場面も多いだろう。しかし、その心配は初めの一瞬だけ。少しの勇気を出して取得した連休が、心身をリフレッシュさせてくれ、仕事のパフォーマンスまでも高めてくれるのだ。

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