■海沿いの「名水の郷」ゾーンにある「園家山キャンプ場」

 同じ入善町でも、海沿いにあるのが「園家山(そのけやま)キャンプ場」だ。

【園家山キャンプ場】松林の中のフリーサイト(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 こちらのキャンプ場も無料だが、キャンプ場の側に管理棟がありそこで受付は必要となる。トイレと水場だけのシンプルな設備。

 周辺が「名水の郷」ゾーンで、水汲み場があちこちにある。キャンプ場の水場にも冷たい湧き水が流れており、水割りを作って飲むと最高に美味い。

【園家山キャンプ場】は「名水の郷」ゾーンの中にある(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
【園家山キャンプ場】付近には水汲み場が多い(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
【園家山キャンプ場】沖合には海底林があるという(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 国道8号線からそれほど離れていないため、買い物や入浴にも便利。富山湾沿いに「富山湾岸サイクリングコース」が延びており、このキャンプ場を拠点にしてサイクリングやジョギングもできる。

●園家山キャンプ場

・住所:富山県下新川郡入善町下飯野361
・電話:0765-72-2788(園家山キャンプ場・4月1日~11月30日)

・ホームページURL(入善町)
https://www.town.nyuzen.toyama.jp/gyosei/soshiki/kirakira/1/3/1685.html
※開設時期・営業日はホームページよりご確認ください

■名物「栄食堂」の「たら汁」

 入善町の隣町・朝日町は県境の町で、「天下の険」と称される「親不知」も近い。

いかにも昭和な感じの「栄食堂」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 国道8号線沿いには、名物の「たら汁」の看板を出している店が並ぶ。この中でも特に有名なのが「栄食堂(さかえしょくどう)」だ。人気店だが、朝8時(時期によっては8時半)から営業しており、早い時間であれば普通に入店できるため狙い目だ。

これで1人前の「たら汁」(880円)。たらが丸々一匹入っている(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 名物は鱈(たら)が丸々一匹入って、アルマイトの鍋で出てくるボリューム満点の「たら汁」。

 具は鱈と、刻みネギと、ささがきごぼうだけのシンプルさ。骨やアラから旨味が滲み出て、濃厚な海の幸の味が癖になる。キャンプ場に泊まったときだけでなく、関西・中京方面から北アルプス白馬方面に行く最中にぜひ立ち寄りたい。

●栄食堂

・住所:富山県下新川郡朝日町境647-1 
・電話:0765-83-3355

・ホームページURL(朝日町観光協会)
https://www.asahi-tabi.com/asahimachi/385/
※営業日時は電話にてご確認ください

園家山キャンプ場近くにある、柏原兵三の文学碑(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 無料なのが信じられないほど素晴らしい2つのキャンプ場。有名な観光地が近くにあるわけではないが、日本の美しい田舎の風情があり、つい足が向いてしまうおすすめの場所だ。