■果てしなく広がる草原を歩く、ゆったりとしたトレイル

 次に目指すのは北の耳(1,829m)、南の耳(1,829m)。ゼブラ山から一旦下り、広大な草原の中の一本道をひたすら歩くのだが、上から眺めると草原の壮大さに圧倒される。

広い草原の一本道を歩く(撮影:プリチャード香里)

 ここに来るまでにすれ違ったのはほんの数名。平日だったこともあるが、やはりこのルートを歩く人は少ないようだ。

 広く果てしない草原を、独り占めしながら歩みを進めるのはとても気持ちがいい。南の耳へ登るほんのわずかの道のりだけが急登となる程度で、それ以外はなだらかな道。十分にこの見晴らしを目に焼き付けながら歩こう。

南の耳頂上。木の枝の倒れ方で風が強いエリアだとわかる(撮影:プリチャード香里)

 最後の目的地は蝶々深山(ちょうちょうみやま・1,836m)。今回登った山のなかでも、ひと際なだらかで丸い丘のような山容だ。途中にボードウォークのエリアもあり、ハイキング終盤の疲れた足にはありがたい。どこまでも歩いていけそうな約10kmのコースも、そろそろ終わりが見えてきた。

ハイキング中に雲の動きを観察するのも楽しい(撮影:プリチャード香里)
蝶々深山へ続く道。丸い丘のような山容(撮影:プリチャード香里)
石がゴロゴロしている蝶々深山頂上(撮影:プリチャード香里)

 蝶々深山を過ぎるとあとは駐車場に戻るだけ。歩きながら目を凝らすと遠くに草を食べる鹿の姿が見える。驚かさないようにそっと見守りながら、持参した望遠レンズに付け替えて、遠くからシャッターを切った。

立派なツノを持つオスのニホンジカ(撮影:プリチャード香里)