■総ヒバ造りの大浴場「酸ヶ湯温泉」
冬には4m近くの積雪に覆われる、酸ヶ湯温泉。夏でも水面から湯気が立ち込める「地獄沼」があり、周辺では硫黄を含んだガスや温泉が噴出。辺り一帯に硫黄臭が立ち込めている。
酸ヶ湯温泉の象徴は、何と言ってもヒバで造られた大浴場「ヒバ千人風呂」。およそテニスコート1面分の浴場には、異なる4つの源泉がある。全国的にも珍しい混浴のため、入浴に躊躇する来訪者もいるが、浴槽内は白濁した湯で満たされているため、思ったよりは見えにくい。
女性脱衣所からの導線には木の衝立が設置され、近年では入浴可能なワンピース型の湯あみ着も売店で販売されており、より多くの来訪者が「ヒバ千人風呂」を体験できる配慮がなされている。
「ヒバ千人風呂」のほか、源泉が異なる男女別の「玉の湯」もあり、混浴に抵抗がある人も安心して入浴できる。入浴後、体に染み付いてなかなか消えない硫黄の匂いは、酸ヶ湯温泉のあるあるだ。
歴史を感じさせる木造の建屋と、入り口に構えられた大きな「酸ヶ湯」の看板に一瞬入館をたじろいでしまうが、多くの観光客が訪れる温泉ということもあり、館内は案内も充実しており利用しやすい。売店では酸ヶ湯ならではのお土産や、青森の名産品が数多く取り扱われている。ぜひ自身の目で珍品を見つけてほしい。
●酸ヶ湯温泉
・住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
・電話:017-738-6400
・ホームページURL https://sukayu.jp/
※営業日時、利用料はホームページよりご確認ください