空に向けて撮影。右の晴雨兼用タイプは、さすがに光を通さず濃い影を作る

 空に向けて広げた傘の内側を見比べてみると、シルバータイプはほとんど太陽光を通さないことがよく分かります。傘を上下に動かすだけで風を起こすことができますし、最近は「USB扇風機を骨組みに取り付ける」なんて技もSNSで見かけました。

収納サイズはこんなに小さい。上はモンベル「シルバーのサンブロックアンブレラ」、下は同じくモンベルの「U.L.トレッキングアンブレラ」

 シルバータイプの欠点を挙げるなら、生地が厚く、若干ですが重量が増え、収納がかさばることです。モンベルの製品同士で比べてみると、シルバータイプの「サンブロックアンブレラ」は生地の厚みが75デニール、開いた時の直径98cmで200g。同じ直径98cmの「トレッキングアンブレラ」は生地の厚みが20デニールで150gと50gも差があります。150gとは、だいたいコットンの半袖Tシャツ1枚分と同じくらいなので、いかに軽いかがわかりますね。

 ちなみに、モンベルからは直径88cmで130gと、さらに軽量な「トラベル サンブロックアンブレラ」も販売されています。

折りたたみタイプはやっぱり小さくて便利。積極的に傘を使うならノーマルタイプがおすすめ

■日除け以外の使い途について

   折り畳めないがとても丈夫なノーマルタイプは、ツェルト(簡易テント)で内部のスペースを広げる時に使用したり、テントの入口を広げるちょっとしたポール代わりとしても使用できます。一方の折り畳みタイプは、日帰りなどのちょっとしたアウトドア遊びや日常使いでやっぱり便利! 私の場合、使うのはほぼほぼ折りたたみタイプです。

 最近はバックパックが濡れないように後ろ側だけ長いタイプや、バックパックに傘を固定できて両手がフリーになる製品など、傘も進化を遂げています。アウトドアメーカーが作る日傘は、晴れた日も雨の日も幅広く使えるアイテムなのです。