■自在結び(トートラインヒッチ)

2つの結び目を動かすと、ロープを張ったり緩めたりすることができる自在結び

 テントやタープを張る時にロープを止める役割をする自在金具として使える結び方。結び目を移動させられるため、ロープの張り具合を調節でき、テントやタープなどでの使用に適している。木と木の間にロープをぴんと張ることができ、その上にタープを被せたり、タオルなどをかけておくのにも便利だ。

1. ロープをひっかけて折り返し、反対側のロープに上から巻きつける

テントやタープを張るときは、ペグに引っ掛けるとよい
上から通して、円の内側にロープを入れる

2. 巻きつけたロープを内側に通す

右手でロープを引っ張った状態で行うと、固定できてずれにくい

3. もう一度巻きつけたロープを内側に通し、下に引き固定する

円の内側から下に引っ張る。巻いている2つの部分が重ならないように注意

4. 2と3の工程を少し進んだ部分で繰り返す(ロープを2回巻きつける)

また同じようにロープを2回巻きつける

5. 2回巻きつけたら、もう一度少し先で1回巻きつける

巻いているロープの部分が動かないように、右手で固定しながら行う

6. 先に巻きつけた2つと、後に巻きつけた1つの間に、内側から先端を潜らせる

少し複雑なので1人でやりにくいときは、ロープを持ってもらうなどほかの人に手伝ってもらうとよい

7. 先端を引っ張ったら完成

緩めるときは2つ目の巻付けを動かしてから、1つ目の巻きつけを一緒に動かす

■結び方の練習をしておけばアウトドアで使える

ロープを扱いに慣れていると、アウトドアな場面で便利

 今回したロープワークは、アウトドアで使用頻度の高い結び方。簡単なものばかりだが、見ているだけでは覚えられないため、実際に手を動かして結ぶ練習をするとよいだろう。慣れてくると手が自然と動き、簡単に結べるようになる。

 1つでも覚えておけば、ロープを使用するアウトドアでは便利なので、ぜひ身につけてほしい。