「旭山動物園」で有名な北海道の旭川公園には、多くの山々が連なる「大雪山国立公園(だいせつざんこくりつこうえん)」がある。

 その中でも一番高い山である「旭岳(あさひだけ)」は、北海道最高峰の百名山としても有名だ。「旭岳」の登山シーズンは、毎年6月下旬から10月上旬までと短い。しかし、北海道最高峰の山だからこそ見られる絶景は、短期間でも見る価値が存分にあると言える。

 今回は、旭岳を起点とした大雪山縦走のルポを、絶景の写真とともに紹介する。

■「旭岳」をはじめ大雪山7つの山を縦走

6月でも白銀に輝く雪が残っている

 2021年6月下旬に筆者が登った山は以下のとおり。

• 旭岳(あさひだけ):標高2,291m
• 間宮岳(まみやだけ):標高2,185m
• 北海岳(ほっかいだけ):標高2,149m
• 黒岳(くろだけ):標高1,984m
• 桂月岳(けいげつだけ):標高1,938m
• 北鎮岳(ほくちんだけ):標高2,244m
• 中岳(なかだけ):標高2,113m

 黒岳のふもとにある「黒岳石室」のテント場で1泊して、7つの山を縦走した。もちろん旭岳だけの単独アタックも可能だが、せっかく大雪山に訪れるなら雄大な景色が堪能できる縦走がおすすめだ。